玉手箱
壱の段 三極管結合 終段定電流 Zo=8〜11Ω
弐の段 五極管結合 反転 Zo=5.2〜5.9Ω
参の段
電流演算結合 Zo=7〜10Ω
四の段 超三極管結合 Zo=6〜7Ω
My Speakerで、音量のストライクゾーンはこのくらいになっている。
三極管結合
実際に鳴らすときより若干大きいので歪も多くなっている。
参考
実際に聴く音量では下図のようなスペクトルになっている。
つねに2次歪みを発生しているが、これはすなわち音楽的なのだろう。低域で3次歪みが増加する。
電源の影響を大きく受けるのか50Hzのノイズが出ている(これでもリプルフィルターは入っている)。
伸びやかで音楽的な音が期待できる。
さすがに低歪みだが、低域はトランスの小ささが災いして特性悪化が見られる。
古典的回路ではそのへんの解決は無理のようである。電源による悪影響は最小限
になっている。
特性のよさそうな几帳面な音が予想される。
低域のほうまで低歪みになっている。直線性が良いのだろうと思う。古典回路を
大きく上回る特性が得られている。
歪みが少なく、音楽的な大変バランスの良い音が期待できる。
低域のレンジが驚くほど伸びており、全域で低歪み。小さいトランスを全く苦にしない
回路である。やはり電源のリプルがもろに出ているようである(リプルフィルターは必須か)。
ここまで特性が良いと、半導体アンプに近い音になっているかもしれない。良くわかっている
人ならこれが真空管アンプなのか?と驚くに違いない。
結論
2次、3次歪の状況がここまでわかるとは。これはもう・・、My Speakerは真空管アンプ製作者の必修科目ですね。