6L6GC電流演算接続アンプ

  スクリーングリッドの使い方は、電圧源で固定するのが一般的です。応用としてコントロール
グリッドとスクリーングリッドを同時に電圧ドライブする方法とか、ウルトラリニア、三結などあり、
種々の効果をもたらしますが、それらはすべて電圧ドライブであるのが共通です。

  コントロールグリッドを固定して、定格を超えない範囲でスクリーングリッドを電流ドライブする
という方法は、私の見るところまだ誰も試みていないはずです。

  かつて善本さんが、送信管のコントロールグリッドを正の領域で電流ドライブするというアイデアを
Niftyで発表したことがありましたが、今回の方法は私のオリジナルです。

  ではさっそく、このように電流源でスクリーングリッドをドライブしてみましょう。






  素晴らしい直線性です(実物がどうであるかはまだ未知数)。



  電流演算接続アンプver.1です。(2003.7.25)






  青 入力
  緑  無帰還
  黄  帰還

  帰還後






  緑 無帰還
  黄 帰還+位相補正(100P)


  5結と電流演算接続の比較(無帰還)



  緑 5結
  黄 電流演算接続

  直線性が良く、広帯域です。


  電流演算接続アンプの製作




  回路はこのようなものですから、電流を合わせて接続します。






  完成しました。都合により、反転アンプです。


  聴いてみると、真空管アンプとは思えないくらい繊細な音がしました。

  その性格は徐々に明らかになるでしょう。
                                    2003.10.20