回路の錬金術パート3

  抵抗2本でMOS−FETをV−FET特性にする方法です。



  静特性はこのようにして調べます。





  参考 帰還前


  比較

    gmはあまり変わらないですが、負荷線が引きにくくなっています。



  この素子の形は使いにくいのですが、単段アンプにすると問題なく使えます。




  出力インピーダンスの調べ方






  参考 無帰還




  この構成のアンプは実際に作ってみました。音はNFBをかけたMOS−FETアンプの音でした。(あたりまえか)



  錬金術のまとめ

  1 NFBを使ってV−FET特性にしても、元がMOS−FETならばMOS−FETの音がする。

  2 V−FETの音の特徴は直線性のよさからくるものである。

  3 中信号V−FETとバイポーラの組み合わせは直線性が優れており、V−FETの音の特徴を受け継ぐが、
    若干バイポーラの味もある。

  4 中信号V−FETとMOS−FETの組み合わせはFET同士であり、MOS−FETの直線性の悪さは改善される。
    音がどうなるのかはまだなんとも言えない。