ヘッドホンの特性を調べる
使用マイク Sony ECM-260F
iPod付属イヤホン。試したなかではこれより音のいいイヤホンはない。
さすがに広帯域。フラットでないのはイヤホンでは問題ない。
プリメインアンプのヘッドホン出力端子。実測Zo=609Ω。
高域のキャラクターが変わる。聴感では五分五分というところ。
300円ヘッドホン。ちょっと聴きでは帯域が狭い感じがするが聴きやすい音と思う。
インピーダンスはフラット。ということは次の予想がすでに立つ。
電流電圧解析
過渡特性はMFBなみ。
電流電圧解析については Λ式音響拡声器計測法 を参照のこと。
スピーカのインピーダンス特性に山ができているとき、電磁制動アンプ(ふつうの半導体アンプ)で駆動すると、電流波形は
大きく変化する。電流波形そのものは速度波形とは違うが、電圧が0Vになった瞬間から電流波形=速度波形となり、速度
特性が垣間見れることになる。電流振動が尾を引くのが長いほど過渡特性が悪いことになる。この場合まったく尾を引いてい
ないのでQ=0〜0.1くらいと考えられる。
ここまでテストするには4端子に改造しておく必要がある。改造した300円ヘッドホンはBTLでも電流正帰還アンプ
でも鳴らすことができる。
電流正帰還は無意味なことがわかるが、BTLでは偶数次歪みの少ないドライブが期待できる。
さて今回はμPC2002フィードフォワードアンプで鳴らして見た。コンベンショナルなアンプとはだいぶ趣が違う。両側に音が
よく広がるし軽くさわやかなタッチだ。(世界初の試聴)