混変調歪を調べる

  このような三次歪アンプを考える。






  2kHzと2.5kHzの信号を入れて様子を見る。





  信号の両脇にサイドバンド波として同レベルで現れている。



  歪の大きさは高調波歪と比較してこのくらいである。


  二次関数でも調べてみる。










  現れる場所が違う。レベルも若干低い。




  元信号が二つの和なので1.4倍になるとして補正したもの。





  結論としては高調波歪があれば必ず混変調歪は出るし出方と大きさは決まっている。三次歪アンプのほうが
二次歪アンプより大きめに出るようだ。二次歪があればほぼ同じくらいの混変調歪が、三次歪があればそれの
3.5倍の混変調歪が発生していると考えれば良いだろう。


三次歪アンプをよりくわしく見る。



  入力信号の周波数ををf1、f2とすると、この場合

      2f1−f2、2f2−f1

      4f2−f1、4f1−f2

  の混変調歪が発生している。いずれも高調波歪より9.4dB大きい。


  Harmonicsを40まで増やすとこのようになる。やはり混変調歪は無限に生じているらしい。