微分入力カレントミラーを調べる
電流入力カレントミラーは入力に直列に入れる抵抗と負荷抵抗を等しくすることにより電圧ゲインを1に
することができます。(サトリアンプの原理)
若干1より減少しています。
このとき低域時定数はなるべくオーディオ帯域外に設定します。
さて微分入力カレントミラーではこのように高域に時定数をもち、負荷も時定数をもちます。入力が減衰した分負荷インピーダンスの
上昇により補償するという考えです。
こういった定数の場合、
ゲインが1に近くなるのは300kHz以上の領域だけです。それ以下ではゲインが減少し役割をはたせません。
振幅をみてゆくと、
このように300kHzでは或る程度振幅が取れるものの、ほかでは低すぎます。また位相回転が生じているので、
歪の打消しには到底使えません。