プッシュプル分解回路
プッシュプル合成回路があるなら分解回路も必要である。常々本当に分解が成り立つのか疑問だったので
調べてみる。
この場合分解というよりコピーである。電圧ゲインは6分の1になっている。受けがカレントミラーだともっと小さくなる。
抵抗でつくっているだけあって線形のようである。
サトリアンプの例
ゲインを確保するために2段目の負荷抵抗を大きくしてある。SN比が不利になると思われる。
終段のもつ歪を調べる。
このようにVgsの誤差があらわれているがさほど非線形には見えない。
実際はこのように二次歪を多く含む。
無帰還アンプの場合なんらかの対策が必要になる。ZDRを用いれば打ち消される。
ゲインが少なくなる問題はバイバスCを入れるとなんとかなる。
しかし本来はこのように電流出力をカレントミラーに流し込むのが正しい。
この電流出力信号を無歪でつくるのが結構難しいので、アンプ内には装備せず電流出力プリを用意するのが順当である。