超三極管接続ver.Vを調べる

  亀のようにEVOLVE POWER AMPLIFIERの記事を読み解いてゆきます。いっぺんに理解するのはとても
不可能だからです。

  まず無帰還の形。






  帰還形


  ここまでくるともはやPG帰還とはだいぶかけ離れたものになっているようです。どちらかというとオーバーオールの帰還に
近いです。なぜなら五極管のプレート電位がダイレクトに伝わるのはV4Aのカソードまでですから。








  このとってつけたような反転回路は、初段5極管のスクリーングリッドに帰還するというアイデアから生じている
と推測されます。そのままだと正帰還になるからでしょう。












  5極管を三極管のカスコードに分解すると超三結Ver.Vが得られます。


  五極管をダブルグリッドの真空管と考えるとこのような差動回路でも似たようなことが実現できます。






  帰還後




  ごくあたりまえすぎてインパクトのない回路です。


  これもオーバーオールの帰還ですが、無理なく直結が実現している面白い回路です。