プリアンプ



電流を見る。

黄 上側 、 緑 下側


  確かに負性抵抗の動作をしている。SRPPのときと同様に抵抗負荷を適度に低くすることが
ポイントである。SRPPがギア駆動ならばこちらはヨーヨーのような感じ。


下側抵抗負荷の場合


抵抗負荷とゲインは同じ
出力電圧(V)


 


 モジュールのDC化も済み、動作範囲も入力で±2Vまで広がった。これでも
プリアンプには無理で、より実現性が高いのがバッファアンプである。




擬似対称動作


入力と出力の比較


  なにかメリットはあるのだろうか?カソードフォロアに対するSRPPのような
ものか?それよりもこんなことをして発振しないかが心配である。


バッファアンプ



  50kVRを調整して100Ωの電圧降下を読み4mAに設定した。特に発振はないようである。

  47Ωの両端の電圧波形を見る。

   出力と比べてみると、どうやら同相のようである。実物の場合もっと電源電圧を上げて
精密に見て行かないと駄目そうである。

 



 一方バイポーラだと、簡単に作動電圧を決定できる。





  16Vの電源だと、6.8Vのゼナーダイオードを用いれば良い。

  このように汎用の負性抵抗器は実現は難しい。カスタムメイドになる。





  このようなバイアス電圧で負性抵抗領域に入り、150Ω負荷で擬似対称動作
になる。



出力電圧



  確認用回路

  こうしておいて、波形が下図にようになれば
大雑把だが一応OKである。
180度違っていればNG。



  これだけ準備してNR-2を組む。

調整前


調整後(負性抵抗モード)


  これで負性抵抗の動作は確認できた。

  歴史的とも言えるNR-2の写真を残しておこう。



  作成回路


  VR1を調整して、負性抵抗領域の中点にもってゆくようにする。この場合クリップ波形
にはならないのでA出力を見ながらなるべく大きな信号が通るようにする。

  次にバッファ出力を見ながらVR2を調整し、2次歪みが最小となるようにする。