難問 負荷線を引いて見る

  シングル回路でふつうこう引きますが






  それは出口の無い完結した場合はそれでよいかもしれません。

  しかし、下図の様に負荷がぶら下がるとどうするのでしょう。






  こうですよね。


  負荷を定電流にすると効率がよくなります。








  抵抗と等価な場合







  電流帰還のかかった真空管抵抗です。


  電流帰還をかけなければ曲がります。






 あれ、これってオーミックリニアでは?


  上側に電流口をつけて電圧を振ります。







  電流口の大きさによって傾きが変わるのをみましょう。200kを境に負性抵抗になっています。


  いよいよ上側アクティブな作図に突入します。

  SRPP







  分離して観察


  上側の境界





  いろいろ引けることは引けます。


  さて電流の出口が無いとオレンジ色のようになりますから、




  少し電流が流れ出すと負荷線が曲がるのではなく、特性曲線が曲がるのです。
青から赤に曲がるのだと想像してみます。




  この話はこれ以上追求いたしません。


復習

 RL=24k

  赤 下の球  ピンク 上の球 菫 合成特性  原点を通る黄緑 負荷RL

  PO 下側の球を通る電流  OQ 上側の球を通る電流  RLには電流は流れない

  入力が変わり(+0.12V)、それぞれのVgkがレシプロカルに変化する。そのときの

  P’S 下側の球を通る電流  SQ’ 上側の球を通る電流  O’S RLに流れる電流

  これを見ると、下側の電流は増え、上側の電流は減っている。




 RL=200k

  赤 下の球  ピンク 上の球 菫 合成特性  原点を通る黄緑 負荷RL

  PO 下側の球を通る電流  OQ 上側の球を通る電流  RLには電流は流れない

  入力が変わり(+0.12V)、それぞれのVgkがレシプロカルに変化する。そのときの

  P’S 下側の球を通る電流  SQ’ 上側の球を通る電流  O’S RLに流れる電流

  これを見ると、下側の電流は増え、上側の電流は変化していない。




  上側の電流が変化しないRLの求め方は、QからQ’に水平線を引き、Q’から上へ垂直な線をひく。
  このときのOS/SO’がRLである。△P’RPと△O’SOが合同。P’R∽1/Rk、RP∽μなので、
  RL=μ*Rkとなる。


 RL=500k

  赤 下の球  ピンク 上の球 菫 合成特性  原点を通る黄緑 負荷RL

  PO 下側の球を通る電流  OQ 上側の球を通る電流  RLには電流は流れない

  入力が変わり(+0.12V)、それぞれのVgkがレシプロカルに変化する。そのときの

  P’S 下側の球を通る電流  SQ’ 上側の球を通る電流  O’S RLに流れる電流

  これを見ると、下側の電流は増え、上側の電流も増えている。





  この範囲で動作させている限り劇的なことはなにも起こらないし、SRPPと称するのは
僭越。