超三アンプの不思議な振る舞い

  このように帰還をはずした状態では、AとBには同じ電流が流れています。







  しかし負荷を少し重くすると、






  あたかも対称動作のような電流が流れます。



  上はグリッドの電位



  上はスピーカー出力電圧

  ゲインは少し減少します。

 ここで帰還をかけるとこのようにゲインは一致します。



  A、Bの電流を再び見ると、完全な追随では無くなっています。




  それではさらに負荷を重くしてみましょう。



  またまた対称動作のようになりました。



  スピーカー出力



  プレート出力インピーダンス



  これが、昔私が言っていた12AX7増幅作用の根拠ですが、グリッド電流が流れない限り
抵抗負荷とみなして差し支えないのでそう呼ぶことはやめました。

  しかしそうは言っても、両者の境目はないのです。



  参考

  線形モデル