超三極管接続Ver.2の考え方

  オリジナルを簡略化しています。


















  超三Ver.2の構成に必要なものは、

     電圧増幅三極管

     電流出力取り出し装置

     電力増幅5極管

  の3つであると考えます。

  また、総合出力特性が三極管に類似するのは、リニアな負帰還がかかっているためであって、
別に三極管の非直線性に拠るものではありません。


三極管での非ループ負帰還を調べる

  三極管では負荷抵抗をいれると自動的に負帰還がかかります。


  その影響を取り除くには、伝達特性はそのままに高インピーダンスに変換すればよろしい。





  ゲインで5倍程度の違いがでています。これがNFBと考えられます。単にゲインが減少しただけ
かどうかはDCスイープで見ます。


  
  DCスイープ





  直線化されています。


 参考 プレート特性


 


  電流演算ハイブリッド







  21.4倍です。



超三Ver.2に類似の回路


 電流演算接続





  このとおり5極管特性ですが、接続を変えると、




  このような特性に変化します。




  コントロールグリッドから信号をいれます。





  この回路を見ると、電圧増幅三極管、電流取り出し装置、5極管から成り立っていることが
わかります。そして三極管プレートから負帰還がかかっています。







  実際の回路






  ゲインをかせぐために非直結とします。






  オープンゲイン88倍、仕上がりゲイン2.7倍となっています。



  こういう構成から同等の特性が得られることから、この考え方でほぼ妥当
という心証がえられます。