レール型フローティングパスコン

  長年使ってきて不都合は生じませんでしたが、裏づけがなされていなかったので
今回調べてみました。


一般的なパスコン配置



  B級に設定してありますのでこのように供給電流はスイッチングしています。



  パスコンに流れる電流はこうして見ます。電源に与えた1Ωの内部抵抗はとりあえずの値です。





  パスコンから出入りする電流も半サイクルでスイッチングしています。


  これがレール型パスコンです。電流はアースに流れずに反対側の電源に流れます。




  このようにパスコンに流れる電流はスイッチングしない連続波です。


  0.1μFの場合

ノーマル


  レール型


  これでみる限りではあまり小さいと良くないようです。


  20kHz

ノーマル


レール型



  フィルムコンに抵抗を入れる手法です。






  これはこれで波形がなめらかになっていますが、ACスイープでインピーダンスをみると、








  このように効果も少なくなっています。


  この方式は

  1 インピーダンスを下げる効果は同等である。
  2 コンデンサーを流れる電流に高周波を含まない(フラックスを出さない)。
  3 高周波を含む電流が基板上のアースに流れない。
  4 コストが半分。

  と評価することができます。