TIM歪を見る
ワイドラーアンプを用いてTIM歪を観察してみます。
裸ゲインが70dB弱と小さいようですが、fcは可聴帯域に入って来ています。
短いパルス性の信号を入力すると、反転入力に戻るときにこうなっています。
これがTIM歪が発生するそもそもの由来です。
出力電圧
結果がこうですから、これがTIM歪を含んでいるわけです。
その他の波形を見ておきます。
確かにとんでもなく波形は歪んでいますが、出力電圧そのものはひげを無視すればごくあたりまえな
帯域制限をうけた波形のように思えます。
アンプが気絶するというのはちょっと言いすぎなのではないでしょうか。実物を聴いてゆくうちにこれでは?
ということがいくつかありますが、それは書かないでおきます。
こうして目でみえるものについては万人に受け入れやすいといえるでしょう。
参考
完全アンプはTIMひずみがなさそうです。
この波形は、他では得られないものでしょう。NFBを駆使した複雑な現代アンプではとても無理な相談です。
このアンプの聴感上のここちよさ、ピュアネスは体験すると忘れがたいものとなります。現代人ではまだ3人か
4人ですが。