二次歪みと三次歪みの音を聴いてみる


   バイポーラ一段アンプでクリップさせます。


  するとこのように歪んで、(歪ませかたにもよりますが、)3次中心の歪みが出
てきます。上側がカットオフ、下側がクリップです。







  差動にします。




  するとどちらもカットオフになり、上下対称波形になります。



  その結果偶数次ひずみは消失します。







  FET一段アンプです。


  電流帰還なしだとこのように歪みます。



  二次歪みがほとんどです。




  差動化します。












  このようにとても低歪みになります。完全アンプの初段に最適です。



  さて今回は歪み成分を合成して音を聴いてみようという企画です。







  この比率にしたがって正弦波を合成します。







  基本波と歪み成分の位相が合っているとこのようになり、



  45度ずらすとこのようになります。このほうが見なれた波形です。音は?
全く同じと思います。(差がわかる人は天才かも)



  3次歪みは位相があっていても大丈夫です。




  
音声ファイル(mp3)
  

   1kHz正弦波  −> FET   −>  FET(45度シフト)  −>  バイポーラ

  の順に再生されます。注意して聴くとFETではオクターブ、バイポーラでは13度(完全5度
の1オクターブ上)の音が聴こえると思います。まそれはあたりまえの話ですが。




  波形合成例





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