D-NFBを調べる
ラジオ技術、Web上で発表されているD-NFBアンプです。
検出ポイントと合成ポイントの位置関係はZDRと同じ、違うのは検出ポイント
間にゲイン差があることです。これが本質的な差かどうかは今のところなんとも
言えません。
解析のベースとなるのはウルトラリニアシングルアンプです。
ゲイン3.6倍
三角波クリップ
まず正帰還のほうをかけてゆきます。
かけられる限度までかけてみました。
ゲイン496倍
直線性はそうとう悪化しています。
この状態で超三極管接続にします。負帰還が強烈にかかるはずです。
ゲイン5.6倍
40dB弱かかっていますから真空管アンプとしては異例の深さです。
この状態で正帰還を最大に増加させてみます。
ゲイン6倍
若干ゲインが増しますが、発振にはいたりません。
これと元のウルトラリニアとの比較です。
わかりにくいので直線との差分で比較します。
(注意:色が逆です)
歪打消しポイント付近での改善度をみます。
ウルトラリニアより歪率は良さそうです。
V1Aのカソード電流を観察して波形が最小となるR8はだたい32.5kΩ
です。その前後の値で大きくなるのを確認します。
そのときの入力との位相の関係です。
32.5kΩを境にして負帰還から正帰還にかわります。ただこの境目は
非常にあいまいで完全にキャンセルするポイントはありません。
片方ずつの帰還で位相を確認しておきます。