高利得トランジスタ

  昔と違って今は高利得のものが容易に手に入りますが、どのくらい
高利得なのでしょうか。

   A=gm*Rk

 で考えると、gmはそこそこでも高い電圧をかけて高抵抗の負荷にすれば
理論上はいくらでも高利得にできそうです。

  反転1段アンプで究極の高利得をめざします。




  154倍


  エミッタ抵抗を交流的にショートします。





  308倍


  負荷をカスコード化します。





 360倍


  出力段を高入力インピーダンスのMOS−FETにします。




  468倍


  初段をパラにしgmを倍にします。







  668倍


  このくらいが限度でしょうか。まだまだパラの数をふやせばどこまでも
いきそうですが、どこかに限界があるはずです。また音に関して言えば、
もっと低いところに限界があると思われます。ですから限界に挑戦するの
はほどほどで良いのです。


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