出力段カスコードの意味

  出力段にMOS−FETとV−FETのカスコードを使ったアンプを
見掛けますが、どう言う意味があるのか明確に述べた文にお目にか
かったことはありません。




  gmが増すわけでもないし、バイアスがとりたてて簡単になるわけでも
ないし、強いて言えばドレイン側の出力インピーダンスがさがるくらいで
しょう。こういう組み合わせでは耐圧でのメリットもさほどありません。

  今回は五極管と三極管のモデルを用いてそのあたりを調べてみる
ことにします。


 三極管





  三極管どうしのカスコード






  五極管






  五極管+三極管




  出力インピーダンスが上がっています。


  伝達特性は変わりません。





  カスコードブートストラップにします。





  こんな特性は初めて見ました。いったい何なのでしょうか。
直線素子ではあるが、歪みはありそうです。

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