完全アンプB834

  PSpice評価版のおかげで、いままで謎だった完全アンプの位相特性、過渡特性
が明らかになりました。

  

  PSpice上の完全アンプです。すべて現行部品なので実際に作ることも
できます。アイドリングは約430mAになっています。

  

   入出力特性をみると、歪み率まではわかりませんが、おおよその直線性が
わかります。

  

  無帰還での入出力特性です。初段にバイポーラを使っているので、完全アンプ
エクストリームには程遠いといえます。




  オープンループでの周波数特性と位相特性です。fc=100kHzくらいです。ゲインは
33dBでしょうか。



  クローズドループでの周波数特性です。さらに伸びています。ゲインは
約19dBですから、NFBは14dBくらいになります。

  Aβ=1となる周波数での位相遅れは90度くらいです。



  方形波を入れるとこうなります。非常に安定しています。


  では普通のDCアンプではどのようになっているのでしょうか。



  このような2段ダーリントンのDCアンプで調べてみます。

  位相補正として2段目のベースとコレクタ間に50PのCをいれてみました。



  クローズドループでの周波数特性です。


 
  同、周波数特性と位相特性です。


  過渡特性です。


目次に戻る