金田式アンプの音のよさの秘密を探る どうなっているのか編
遅ればせながら金田式アンプを作ろうと思い立って秋葉原をうろついていたころ、若松にJ72がどうもなさそうなのでOTECへ
行ってJ72はありますかと訊いてみたら無いと即答されてしまったので目の前が真っ暗になった記憶がある。
幸い大阪にはまだあったようで、J72は通販で必要なだけ入手した。
初段定電流などに使う2N5465も手に入るものの大変高価だったので東芝のK30ATMでできるかもしれないと思いやって
みたが、驚くほど駄目だった経験がある。それでも懲りずにK117でやってみたところOKだったので自設計のアンプにはこれを
使い始めた。
その後金田式にもK117の定電流が登場するようになった。(別に自慢しているのではありません)
シミュレーターでもデータが出せるようになった。
ゲイン100倍
電流帰還あり ゲイン10倍
電流入力カレントミラー ゲイン10倍
J−FET ゲイン10倍
参考 比較的高い電圧をかけた場合
作業中の画面
やりかたを詳しく述べることはしませんが、電圧と電力、ピーク値とRMSの関係がわかって
いれば、このくらいのことはわりと簡単にできてしまいます。
MOS−FET出力段 50mA
225mA
カブトガニ I のようなアンプ
NFBの効果
実験と同じような結果が得られています。やはり終段の特性も良くなければ超低歪のアンプは作れません。
MOS−FET 完全対称アンプ
完全対称アンプが三次歪主体であることがはっきりしました。三次歪が聴感ではどうなのか
はまだ断定的なことは言えませんが、UHC−MOSの完全対称アンプはGOAよりもくっきりと
したいい音に聴こえます。
バイポーラ ピュアコン SEPP
3055に対応するPNPの石がないので困りものです。
まあまあ普通の特性が得られています。
AB級
金田式 No.139
実機より一桁以上良い特性です。理想状態でのものかもしれません。歪の増加傾向は良く似ています。
エミッタ抵抗があると歪が増える現象はこのように確認できる。