オーディオの考古学

  収集した資料からめぼしいものを時系列順に並べてみた。


1 Victor 電流出力アンプ+検出コイル式MFB  U.S.Patent 4295006 , October 1981

  The first to third amplifiers are constant-current type.The woofer has a MFB coil.



  ビクターはMFB方式のサブウーハーを出している。


2 YAMAHA ZDR

  U.S.Patent 4785257 , Nobember 1988

  A distortion cancellation circuit に関するパテント。低歪とハイスルーレートが両立するというのが特徴。

回路 FIg.2をわかりやすく書き直したもの



  下側が主アンプ。上側はドライバー段と出力段の誤差信号を検出ポイントの前で合成する回路。つまりZDRである。


歪特性



  これを見ると歪に関してはNFBと同等かやや良い程度。


3  ヤマハ  ASTに関するもの  U.S.Patent 5009281 , April 1991

a second example of motional feedback using bridge detection



  ヤマハはこのような方式でアンプを出している。帰還を+入力に戻す方法はヤマハとは特に関係のないもの。

  私の持っている製品はサブウーハー2台、アクティブスピーカー1台、ミニコンポ1台というところ。使ってみてわかるのは、
コンベンショナルな同等機種と比べて優れている点こそあれ、劣っているなどとはつゆとも思えないそのパフォーマンス
の良さである。


4 パイオニア 無帰還回路 U.S.Patent 5359295 , October 1994



  パイオニアのセパレートアンプ M-Z1、エクスクルーシブ M−5に使われているらしい。


5 SONY MFB スピーカー U.S.Patent 5533134 , July 1996

 A cross-sectional view of a MFB speaker unit



  ミニコンポとして発売されていた時期があった。店頭で何度も見たが、買いそびれてしまった。