無帰還出力段を調べる

K405/J115 pure complimentary



アイドリング 50mA (B級)





アイドリング 400mA (AB級)





  だいぶ歪が少なくなります。



  山水の開発者がインタビューで「歪が多い、面白い音がする。」と言っていたのが思い出される。

  AB級の特性はB級にZDRを掛けたものと比べると至ってナチュラルなものであるとわかる。

参考


K1520/J200


アイドリング 50mA




 
アイドリング 500mA








  AB級にすると結構低歪になる。


K135/J50 pure complimentary

  国内にはまだ若干在庫があり高価だが買うことができる。私も1ペアだけ購入した。



B級




AB級









外国製再生産版K135/J50

B級




AB級





  日立のと比べてみると、gmは大きめで、特性は同じ。バイアスも同じでゆけることがわかった。



  B級ではどれも踊り場特性になっているが、その理由はこうである。AB級の測定時アイドリングは終始400mA前後で
安定しているが、B級では出力を上げると或るところから増加してAB級に近いアイドリングになる。だから途中からAB級の
特性に近づくいてゆくのである。

  もし自動アイドリング安定装置があれば歪は単調増加すると考えられる。


K722/J131











K405/J115 コンプリペアを選ぶ。

対J115 No.2
518mA

K405 歪み率(0.1W)
1 0.55
2 0.085
3 0.009
4 0.59
5 0.02
6 0.026
7 0.02
8 0.017
9 0.012
10 0.018
11 0.022




対K405 No.3 500mA 0.1W

J115  
1 0.05
2 0.009
3 0.047
4 0.006
5 0.009
6 0.008
7 0.0028
8 0.017
9 0.0024
10 0.012
11 0.002




  選別品によるAB級ZDRが有望。



線形増幅講座なのだからこれをやってみないことには、・・・・

  K60 / J18







Id=330mA


  いわゆる踊り場特性。アイドリングが600mAまで増加する。フォロアの場合gmが効いてくるので0.25SのJ18
は不利ではある。小さいgmにしてはわりと良いかもしれない。