DENON PRA2000の特性 Wavespectraによる測定
ヴォリューム最大で0.005%の歪率という結果となった。これなら電圧増幅段の研究に使える。
無歪電圧増幅段について研究してゆく。
ふつうのダイアモンドバッファを組んで見る。
負荷250kΩ
わりとふつうの天然歪がみられる。性質の悪いものではなさそう。
選別なしなのでそこそこの性能である。ここから無歪バッファを目指してみる。
よく用いる5532の反転バッファです。
ほぼ無歪バッファが実現されています。ディスクリートでどこまで迫れるか?
無理かもしれません。
J−FETバッファ
アイドリング2.5mA
極めて低歪になっている。対称合成がうまくいっているのだろう。一方NFBと比べると
大信号時で悪化しており、使いきれるレンジが狭い。現物方式はこのような傾向がある。
もしこのような特性のアンプに深いNFBを掛けるとすると、3V以下の低歪の部分には掛けなくてもよい
NFBがかかっていることになる。その弊害を無くしたものがODNFであると考えれば、こういったアンプには
ODNFが向いていると言えるかもしれない。
スーパーリニアサーキット
歪はキャンセルされている。
これを見る限り対称合成と比べてそれほど優位があるとは言えない。早くクリップするが、電源電圧を高くすれば
解決しそう。ただとても発振しやすいので私は敬遠したい。
電圧増幅段の歪を測定するにはバッファがいるのだが、以上より5532反転バッファに決定した。