逆関数合成



   カレントミラーを考案した人は天才です。

  何故ならサトリアンプは無帰還で無歪みアンプを一応実現しているのですから。


  上下の電流




  出力のようす




カレントミラーの原理

  図aのごとく、Iaの負荷が抵抗ならIbにはTrの非線形性が現れる。しかし図bのように
ベースとコレクタをショートしたダイオードを負荷にすると、VbeがIaに対して変動すること
によって、逆関数の振る舞いをするためIaとIbは等しくなる。



   これでは増幅してないじゃないかと思う人がいると思いますが、Ibは出力インピーダンスが
高いので、抵抗を負荷とすると電圧ゲインを発生します。何万倍は無理ですが、パワーアンプ
に必要なくらいのゲインなら余裕で作ることができます。