FE83が夢に出てきてしまった。

  ダブルバスレフのユニット候補をいろいろ考えたのが仇になったのか。FE83には
いろいろ因縁があるような気がするのも一因なのかもしれない。

  いい機会なのでここでFE83の鳴らし方についてもう一度考えてみよう。

  ご存知のとおりFE83EのQtsは0.79である。バスレフ箱の設計は元より不可能で
あり、密閉にしたとしてもシステムのQは0.7を超える。低音不足を見越してわざと低域が
盛り上がる設計にしたとしか思えない。




  密閉箱の設計例だが、どのくらいが聴感上好ましいのだろうか。さっぱりわからない。
作りやすさからいうと、1.5L以上にしても特性はさほど変わらないことから容積を1〜1.5L
くらいで作るのがいいと思う。

  fsが高いのが気になる。


  これによりfoが下げられる。


  FE83は

    mo=1.15g
    fo=145Hz
    
 となっている。

   moに1g付加してみる。



  さらに電流正帰還もかけてみればどうだろうか。計算していないのであくまで適当にだが。



  だいぶハイファイらしくなってきた。

  1円玉をエポキシで接着して、バスレフ箱(2.3L)を密閉にして、LM1875可変出力
インピーダンスアンプで鳴らせば今すぐできてしまう。

  どうしよう、思い切ってやってみようか。


  FF85Kではどうだろうか。



  やはりオーバーダンピングユニットでは低音は出にくい。




  しかしバスレフにするとレンジがこんなに伸びる。


  FE83のバスレフは?



  このようになっている。周波数特性にうねりがあるがすごく低域まで伸びている。一度は聴いてみたい
気もする。ダブルバスレフのワイドレンジは本物という印象だが、これはどんなものか。



  ダクト音の過渡特性について調べる。



  速度特性


  このくらいボヨヨ〜ンとなると予想。

  参考  このようにして調べている。



FF85Kの場合






  よく見慣れた特性。このくらいだとそんなにひどくはない。おそらく軽快ではぎれのいい音に感じる
はずである。



  これは加速度特性の実測だがなかなか近い線をいっている。

 参考  FF85Kバスレフの測定