部屋の音響とオーディオセッティング

  コンクリートの箱に近いようなライブで定在波がわりと単純な部屋でセッティングするとなると、
このような原則を適用する。

  1 低音が全く出ないくらいのスピーカーを用いる。

  2 片チャンネルだけで鳴らす。

  解説

   わずかでも低音が出ていれば、部屋の定在波で増幅されて聴き取れるようになる。それでも控えめなくらいの
レベルのほうがよい。過渡特性はどんなにやってもよくはできないからだ。

  ステレオのソースであっても、片チャンネルだけ鳴らして聴く。2つあるとエコーが単純でなくなるからである。
音源からでた音が部屋中をトラベルし消えてゆくまでを聴かねばならないので、ひとつの音源が一番自然なのである。

  だからよく知っているソースを我慢して片チャンネルで聴く。

   これがもっとも悪い部屋での原則なので、いろいろな段階の部屋でもそれなりにこのことを考慮すると良い。