Tang Band 三種
W3−593SD
まずcone breakup
周波数を見ます。インダクタンスの影響をさけるため、三極管接続(Zo=11Ω)
のアンプで見てみます。
先ほどの例を参考に心眼で見ると、矢印のところでしょうか。ここまでがピストンモーション域、ここから先が
分割振動域になります。
1.5kHzにでている強烈なピークとディップがエッジの反共振です。
ここから先はDCアンプ(Zo=0.3Ω)で見てゆきます。
先ほどの図と重ねて見ます。
電磁制動アンプでは高域がボイスコイルのインダクタンス分の影響でどんどん下がって
ゆくのがわかります。
W3−582SB(ポリプロピレン振動板)
高域はすこしおとなしいですが、低域はごりごりと押し出す感じがありなかなかの
ものです。
低域特性は全く同じ、高域は明らかにキャラクターが異なります。
紙コーンとくらべ分割振動のモードが複雑でないのがわかります。
アルミコーンのW3−315D
エッジの反共振はかなり高いところにあります。ピストンモーション域はあまり変わりません。
分割振動のQは大変大きくなっています。fs=11kHzです。モードは不明で、ホログラフィを見な
いとなんとも言えません。
もし真っ二つにわれて共振していると仮定すると、質量と弾性からfsは出そうですが、
結構難しそうなので今後の課題としておきます。