小型MFBスピーカー MFB-12F



  おなじみのオンゾウラボの12cmユニットです(革命的な)。


速度特性を見る

Zo=1.7kΩ

Zo=0Ω


Zo=-3Ω


  電流正帰還ではこのくらいまでです。



  インピーダンス特性を見る







  電流電圧解析



  電圧にはじめて見るプリリンギングのようなものが見える。激しいビートをおこし位相もずれていっている。
立ち上がりは絶対的には電磁制動に劣らないが、立ち上がり率を考えると第一波が低いのは否めない。

  信号が切れたあとの電圧の波形は、負性インピーダンスの場合の逆になっている。あちらはMFBだが、
こちらは無制御。



  第一波の電流が大きく、次第に電流が片方にひっぱられる現象が見られる。逆起電力はアンプの内部
インピーダンスでロスされるので、速く収束する。

  電圧制御はかからないので、厳密にはMFBではない。




   第一波の電流、電圧とも大きめに出る。電流歪みは改善されている。信号カットオフ後に、
制御電圧が観察される。


  速度波形を見る(サイン波入力)






(ここまでアンプはLM1875)


MFBをかけてみる



  このように20dB弱の速度負帰還が実現している。推定Qts=0.1 以下






  (アンプはR−SG7)



  バスレフでもバックロードでも密閉でもいける。どうしようか。

  密閉がいちばんMFBが深く均一にかかり望ましいが、・・・・


  真空管MFBシステム



  fsにおいて10dBくらいMFBがかかっている。これをみるとわかるようにMFBはあまり深くかけることは
できない。なぜなら60Hz以下で正帰還になっている。(加速度帰還ととるか正帰還ととるか微妙なところ。)




  このくらいの制動が得られる。ほどほどなMFBはあまり意味がないかもしれない。

 またこのことからも窺えるように、真空管アンプでのトランスを介する電流正帰還は期待できるような
ものではない。