Tangband W3-315D バスレフ

とりあえず結界に置いてみる。


すでに不可思議な能力を得ている?(本邦初オカルトスピーカー)


  「本当に不思議な能力があるのか。なら聴かせてくれ。」などとは、言わないで
くださいね。

仕様

  2.3L 檜集成材 つき板仕上げ 集成材ダクト(直径3cm 長さ4.2cm)  吸音材なし


  設計の基本は、Qはアンプで下げられるのでとりあえず使いやすい大きさに作ることです。この2.3L
というのはまあまあ悪くありません。

  次にあまり負性インピーダンスを大きくとると音質に影響するので、ほどほどの負性インピーダンスに
しておくことです。−2.5Ωというのはまずまずの値です。

  
図の見方

    130Hzでは電磁制動はほとんどかかっていない。バスレフダクトの共振により、強い空気バネのようなもの
がプラスされ、振幅がなくなっているからである。振幅が歪んでいるかどうかは、130Hzでのコーンの動作をみれ
ばわかる(ここではマイク測定なので、図は提示しません。関連した図は、空気制動入門、バスレフ、vented の 100Hzの速度波形のところにあります。波形を観察すると振幅が抑えられ、3次歪が加わっているように見えます)。
  
  172Hzでは電磁制動と電流正帰還と合わせて20dBくらいの制動がかかっている(fig .2)。ここの制動には電流
正帰還がよく効く(fig .3)。

  Zo=-2.5Ωでは第一波と第2波で出力電圧が上昇しているので速度制御がかかっていることがわかる。
これは裏を返せば第一波と第2波で立ち上がり速度が遅くなっていることを示している(fig. 4)。



  このように山が真っ二つに割れるようなチューニングでは、ダクトの駆動力が大きくなり明快な
低音になります。ただしQの大きなユニットでこれをやるとコーンの共振とかぶるため、バスレフ効き
過ぎの状態になります。

  下図 Zo=0Ω では、コーンのピークがでていますから失格です。コーンの音圧特性はあくまでも
だら下がりで、ダクトにピークを持たせることが肝要です。



  電流正帰還をかけるとダクト共振は歪が少なくなりQが若干上昇する(fig 5,fig 6)。










  もう一つの問題は、80Hzあたりでコーンがばたつく現象がでることですが、それを見てみましょう。




  ふつうのアンプでは大きく波形は歪みますが、負性インピーダンスアンプでは大丈夫です。

  以上マイクを使った簡易な解析でしたが、バスレフについて詳しく調べるには検出コイルを
使った解析が必要になります。