クロスオーバー可変正負インピーダンス駆動スピーカー

  このようにマルチアンプにすると比較的簡単に実験できそうです。






  fo付近では負性インピーダンス駆動がよく、中高域では歪みの少ない正インピーダンス駆動が
良いと考えられます。その根拠として、


 1 フルレンジで、アンプの出力インピーダンスを上げてゆくと低音がふくらんできてブーミー
   さが気になるようになる。その反面中高域は自然な感じになる。

 2 出力インピーダンスをさげてゆくと、中高域が気持ちわるくなり、不自然と感じる。

 3 おそらく電磁制動アンプでもそういう中高域の欠点をもっているはずである。

 4 速度型MFBなどで処理した電流出力アンプの低域特性が良いという証拠が無い。
   

   たとえば、電流出力アンプを速度検出型MFBで制御した場合、過剰な速度はアンプにより
制御される。そのとき電流が減るように変化するので、結局電磁制動アンプなどと同じことが起こって
いるわけで、その優位性が疑問視されるのである。

  私としては、電流出力アンプの優位性は速度制限がかからない自然さにあると思うので、中高域でその
よさを発揮させたいのである。