全員集合しQを調べる

  計13モデルありますが、一つは市販品の改造、2つはフェイさんの作品
です。こうして見ると長岡、ユーロ、パイオニア、MFBとバランスよく整備され
ています。無いものはというとホーンシステム、古典なのですが、いまのところ
そこまでやるのはスペース的時間的に無理です。

(1)ONZOW MFB−20 密閉


  これは速度型MFBをかけてQ=0.4にして聴いています。(そうしないと不可)


(2) FE168Σ バスレフ


  電磁制動で十分なので、ノーマルのアンプでも楽しめます。


(3)FOSTEX BC10 バスレフ


  これもすこしゆったり気味になりますが、ノーマルアンプでOKです。

(4)SEAS 2WAY バスレフ


  このSEASのウーハーはQがべらぼうに低いので、真空管アンプでも
過渡特性が悪化しません。

(5)FOSTEX FF125K バスレフ


  これはMFBなみのパフォ−マンスが期待できるので、ASTなしで
ふつうのアンプで完璧に鳴らせます。


(6)FF85K バスレフ


 FF85Kはパスレフに非常に適したユニットです。この場合Q=0.57くらい
になり、普通の電磁制動アンプで鳴らした場合なんの不満もありません。

 それではFF125Kと共存する必然性はあるのかと考えましたが、こちらの
ほうがボーカル帯域が良く、器楽パートはやや甘くなるのでボーカルファン
はこちらで良いかと思います。


(7)FE83E密閉


  これはプラスサブウーハー式で使います。その際ASTアンプでFE83E
の方の低域を絞ります。DCアンプ直結で低域を-6dB/octでカットする
新しい方法です。

(8)FE103M バスレフ


  ASTでしぼっても、電流負帰還でふくらませても両方楽しめるポジション
です。


(9)パイオニア 8cm エッジレス バスレフ


  DCR=5Ωと低いので、ASTによりQ=0.3にまで低下します。
エッジレスとASTの組み合わせは大変優秀なパフォーマンスを
示し驚かされます。

(10)FE83 バスレフ



(11)FE103 ペリスコープ


  AST必須モデルの典型です。

(12)FE103 密閉


  ASTでQ=0.5くらいに下げて、サブウーハーを足すのも一方法ですが、
電流出力アンプ(Zo=1kΩ)で高域の電流歪みを低減しても良いです。その場合
focの200Hzがふくらみますが、そんなに変ではないです。


(13)FE203バックロード


  この大きさで箱にすると105L、Qはよくわかりませんが、背圧がかかっていないのでおそらく
Q=0.23くらいで動作しているでしょう。

  HMA9500IIだとしまりがある低音が聴けますが、アンプを小さくするとすこしボコボコする音になります。
その場合は電流正帰還をかけておくと良いです。