ユニットを矯めつ眇めつ
FOSTEX FF125Kを入手しました。どういう風にして鳴らすか、
思案のしどころです。コーン紙はケナフに少量のバイオセルロースを
混じたもので、音を聴くのは今回が初めてです。
バスレフにするか、説明書に載っているダブルバスレフにするか。
仕上げをどうするか、非常に迷うところです。
フレームの感じからは、漆塗りの黒が合うような気がします。
低音増強に関してペリスコープ型バスレフはあまり有利ではありませんが、
スワンなみの小さいヘッドにでき、フロアから離れるので音場感ではかなり有利
になります。
自設計のペリスコープがまだ無いことから、一つ作ってみようと思います。
デザイン仕上げには多少とも工夫を凝らそうと思います。
バッフルはスプルース系のあまりカンカンしない材質にします。
バイオリンの表板に松やスプルース、裏板、側板に固いカエデが
用いられていますが、それからの類推です。
線引きして手引きで切ります。電動ジグソーよりまっすぐに切れま
す。バッフル以外は図面を起こして、DIY店でカット依頼にします。
(精度が欲しいので)
まずはヘッドだけでも作ろうと思い、DIY店でカットを行いました。
FE103ペリスコープがヘッドぎりぎりなのに対しこれは余裕を持たせ過ぎた
ようです。(要するに大きい)
もしバスレフにするとすれば、いつもの丸穴で
ダクト長 18mmでは fd=144Hz
32mmでは fd=112Hz
と計算できます。
もうここまでくれば、面倒なことが嫌いな私はバスレフにする
気持ちに傾いています。この大きさでペリスコープはちょっとという
感じです。
作業中
とりあえず完成いたしました。
インピーダンス特性 ダクト長32mm
fd=110Hzくらいでしょうか。
音圧特性
これはフラットないい特性です。高域特性はこんな感じです。もっと伸びているか
と思いましたが。
聴感上、高域はFE103のような非凡なものではありません。FE103の方が
余韻がきれいです。エージングによって少し変わるでしょうが。
この磁気回路とコーンによる低音は文句のつけようのないパワフルなもの
です。
FE103の後継機種と考えると、ひとまわり大きい振動板、108Sなみの磁気回路、
丈夫なコーン、センターキャップによるメカニカル2ウェイといろいろ考えてあるよう
ですが、かなり長い間並列販売が続きました。
結局美点は多くあるもののFE103を越えられないということでしょう。しかし最近の
ラインアップを見るとFEはEシリーズとなっており、いよいよFFシリーズが表舞台に出
る時代になったようです。
例によってMFBを前提として設計しているため、fdは異常に高く、エンクロージャー
=レゾネ−ターという考えなので、柱に近い形状になっており、吸音材は入れていま
せん。