ティファニーでペリスコープを 

  ヤマハのティファニー7は小型のバスレフをAST(Active servo technology)を使って
ドライブする独創的なシステムです。今回FE103ペリスコープが完成したので、その長大
なダクトをティファニー7のASTアンプで鳴らしてみることにしました。


 FE103ペリスコープ

 

 FE103ペリスコープのインピーダンス特性

 

  ティファニー付属のスピーカーのインピーダンス特性


  ダクトが小ぶりなので山が小さいようです。またかなり低くチューニングされています。

 
 ティファニー7のアンプの周波数特性


  130Hzあたりをブーストしてあるようです。


ティファニー7でFE103ペリスコープを鳴らした時の周波数特性


   ポピュラー音楽を鳴らすとベースの音がとても小気味良く鳴るので、このシステムは
常用システムになりそうです。


ASTアンプが良い理由

  ヤマハの説明:バスレフスピーカーをヘルムホルツの共鳴箱と見たとき、問題となるのは
壁の一部がコーン紙になっていることである。理論どうりに動作するためには、その部分が
壁と見なせるくらいにがちがちに制動されていなくてはならない。そのためにアンプの出力インピー
ダンスがスピーカーのインピーダンスを打ち消すように負の値をとるようにすべきである。

  筆者の説明

  MFBをかけるということは、コーンの自由共振を無くしてしまうことである。したがってMFB
のかかっている状況では、fo付近でコーンが音楽信号どうりに動く。従来のスピーカー設計理論
はいずれも自由共振の存在を前提として作られているので、MFBをかけてしまえば最早従来の
理論は役に立たないものとなる。いうなれば設計の自由度が格段に増大するのである。




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