第一回ノイズフロア検討会

  12台のアンプがエントリーしました。

  方法 
    1kHz正弦波を入力し、8Ω抵抗負荷で出力が0.3Wとなるようにボリューム
    を設定し、正弦波スイープする。極小出力アンプにおいては若干ボリューム
    を下げる。スイープ信号はホールドされ青いラインとして残り、リアルタイムの
    スペクトルは赤として表示されているので、赤はスイープ終了直後の、無信号
    時のノイズスペクトルを表しているのである。



  結果

  Aクラス

  Kenwood RS-G7

 


 YAMAHA AST-R7

  ローブーストのため50Hzのノイズレベルが上昇しているが、これはこれで優秀。


  V-FET 完全対称アンプ

  特に対策なしですがリップルは100Hzで少しでています。どちらかというと優秀なほうです。


  6BQ5 シングル



  仮想オペアンプシリーズ



  LM386 バッテリードライブ


  バッテリーでは問題ありませんが、リップルには弱いようです。

参考データ


  これは優秀。



  Bクラス

  完全アンプIII


 完全アンプ


  オールFET GOAタイプ


  GOAタイプは意外にリップルに弱いようです。このことはGOAの対アース増幅で
電源の変動に強いというセールスポイントに反していますが、現実はこのとおりです。



  バイポーラ完全対称アンプ


  あらー、これも悪いですね。ペアマッチングの悪さが疑われます。



   C クラス

  LM380N



  MOS−FET A級シングル


  ちょっとこれは・・・よく考えてみます。

  (後程解体されました。)



  個々の結果から次のことが予想されます。

  1 電圧増幅段を定電圧化した場合、バッテリードライブ、良いマッチドペアで
    組んだ完全対称アンプは最優秀。チョークコイルを使った管球アンプも優秀。

  2 GOA、ペアマッチの良くない完全対称、シングルDCアンプはそこそこの特性
    になる。
  
  3 NFB量の少ないアンプは特性はかなり悪いが、音は良いと感じられることが
    ある(MOS−FET A級シングル)。


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