2008年のカセット生活
最近傾倒しているテープ
これを見るとわかるようにマグネタイト磁性体のUDIIは凄い。ARが凄いのは当然だがそれに迫る勢いだ。
音も豊かでやわらかズドーンとくる迫力もある。4本持っている。
タイ製オーストラリア仕様SAもなかなかいい。ポピュラーでも十分いけるしメキシコ製米国仕様XL−IIより良い。
SAの公表された特性
最大のダイナミックレンジで84dB
ちなみにこれをノーマルポジションで使うと81.3dBとなる。ADと同じくらいだ。
AE
最大のダイナミックレンジで77dB。ちなみに実測ではAEが79.3dB、CDing1が79.9dB、Dが80dBという結果になっている。
この三つは同根と推定できる。(AEとCDing1はまったく同じ。)
面白いことにAEをハイポジのバイアス−20で使えば82dBになる。2.7dB改善することになる。
ボブジェームスのタッチダウンを聴く。Rec outはK333ESAにつながっているので聴きながらダビングできる。まあこれはARかメタル
だろうと思いJ’z Metalを開封した。録音レベルは適当で軽くレッドを超えるくらいで気楽にとる。
できたテープは再生専用デッキやカーステレオでなんども聴くことになる。このアルバムの曲はみなどこかで聴いたことのあるメロディー
だ。
これの第一曲はアルバムGenieの最終曲と同じだ。アレンジは若干異なっている。GenieのほうはiPodに収録されているので音を比べて
みる。
iPodのほうはそんなに微粒子という感じはしないがノイズと歪みが少ないのは明らか。回転ムラもない。スマートでビジネスライクだ。
テープの方は低音がうねるように豊かにでるし、情報量は過多といってもいいくらいな感じがする。音自体はテープにもよるが美味なものが
多い。(Onkyo GX−20AX)
V-FETヘッドホンアンプだとクールで高忠実度の再生が楽しめる。
AEでDolby Cの効果を試して見た。
ひずみ率はやや悪化。
ダイナミックレンジは95.4dBとなった。十分すぎる。あとは音質の確認のみ。
これはだめですね。一見きれいに鳴っているようだが躍動感はなく不自然。ドルビーオフのXLI−Sに完敗する。
ドルビーを入れると音から爆発力と解像度が失われるようだ。そのかわりAEは聴きやすい音質になりBGMとして
聞き流す用途には使える。
テープハンティング!といってもDiscJack2を4本ゲットのみ。宝の山にでくわしたとしてももう100本単位で買う気には
ならなくなった。きっと使い切れないだろう。
N響のベト8をXL−IIにいれて車で聴く。この解像度、歪み感のなさは初体験。ミュージックテープよりも高音質だろう。
ショルティのベト8、イ・ムジチの四季、ラフマニノフのp協奏曲2番のLPを大学1年のとき買って聴いたものだが音は不満だ
った。デンオンのPCM録音のLPを聴いてからはこれが普及するまではクラシックは買うまいと思ったものだった。その後
まもなくCDの時代がきてしまったが。
今度はDVDAで2008年ポータロウ生活を始めました。ソースが有限なのですぐ終わると思います。
ARとHF−ESの関係
高いMOLのHF−ESだがダイナミックレンジはARの下に来る。
HF−ESは性能を生かすためARのときより3dBくらい高いレベルで録音してみる。高音はよくでるがフラットな感じ
で低音はあまりでない。
Disc Jack2はダイナミックレンジの広いテープだが録音レベルはARより7dB下げる。聴いてみるとかなり力感は
あるがポピュラーで使った場合音色にあまり面白みがないテープだ。
ボブ・ジェームスにはARを6本投入してみたが絢爛豪華な音。Metal XRも使ったがARなみの力感があり清涼感も
併せ持つ。
昔のレコードを今の機器できいてみる。
シカゴ響 ベートベン交響曲第8番
ゲオルグ・ショルティがサーの称号を得たころの姿。当時全米で最も高給なのはシカゴ響だった。
オケの音源をLPに詰め込むとたいてい混変調歪でにごるのだがこれはにごりが感じられた。今でも
やはり感じる。
テープに落とすとわりと良くなる。同じ8番のN響のエアチェックテープは歪感がなく音に厚みもある。
DENON PCMへの招待2
これはいま聴くとホールの残響音がスピーカーの後方で炸裂する。まさにCDの延長線上にある音だ。
音場感だけでなく透明度も素晴らしい。
LPを買おうと思っているうちにCDの時代になった。このシリーズの録音はCDでもでてきたので何枚か
買った。
イムジチ 四季
この頃名盤といわれた録音だが今はCDでは出ていないようだ。聴いてみると痺れるような
音色がある。混変調歪の排除→デジタル化の流れとは違う次元の話が存在する。
ラフマニノフ ピアノ協奏曲第二番
酷使したせいか今聴くと盤質の悪化が感じられる。さすがにメロディは素晴らしいが
あっというまにオケをクライマックスに持ってゆく作曲技法には驚嘆とともに異常性すら感
じる。ネットで調べるとサイココントロール下でこの作品は書かれたとある。なるほど。
コリンデイビス指揮 ストラビンスキー 春の祭典
当時FM誌でずいぶんと喧伝されつい買ってしまった一枚。私のシステムでは良くも悪くも
なかった。
スケルトンシステム(1+FE103E)で聴くと音色も過渡特性もなかなか素晴らしい。
ARは誰が録っても抜群の音響効果で録れる。DiscJack2はレベル設定さえ間違わなければ
オーケストラさえもそのダイナミックレンジ内に取り込める性能をもつ。HF−ESはまだちょっと使い
方が難しい。
ここまで進歩した。
電源アダプターをヘッドホンアンプの隣に置くとブーンとハムがでる。この位置だと出ない。
HF-Xの広大無辺な別世界
最近あるアーチストのアルバムをAR、AD、UDI、PSI、PS−METAL、UJ、HF−X、MG−X、AD2で録ってあるのを
聴いて音質比較した。このなかで飛びぬけて変わった音がするのがHF−Xである。音もカセットらしからぬ明るく情報量が
多く歪の少ないものだ。
なるほどね。高域の情報量はHF−Xのほうが上のようだ。
このテーマでいこうと思ってHF−X50を投入した矢先ESAがあぼーんしてしまった。
いよいよこの企画もここまでか。