AEを使いこなす
TDK AEはまとめ買いすれば1本60円くらいで買えるテープだが食指が動かない。前回強制的にハイポジにして使う方法
を試みたが、もう少し探求してみよう。
最適なバイアス量を調べる
333ESAなのでESRのときより歪率は悪い。
このようにバイアスを深くすることはAEでは意味が無い。浅くするほど歪が少なくなるのがわかるが、浅くしすぎると小信号時
の歪が増大するのでまずい。
バイアスを-12とし高域補正イコライザーも用いる。録音レベルは低めに抑える。ハイポジにくらべヒスノイズが多いのがわかる。
ハイポジはドルビーのような機能を持っているのでノイズリダクティブな仕様と考えてよい。とするとハイポジの存在意義はドルビー
のない底辺機器でのクラシック用途なのかもしれない。
ノーマルバイアスでは音が伸び伸びとしテープの音色がわりとそのまま出る。AEの高域はやや石っぽい響きだ。低域も力強い感
じがでてきた。
ハイポジ録音
目いっぱいバイアスを浅くするとノーマルポジションのバイアスセンター位置くらいとなる。これでもずいぶんハイ落ちではある。
HX PROは効かないがSAのようなテイストが味わえる。
CCRのコア5でテープの特徴を見る。(短評)
Bayou Country PS-Metal
Green River XLI-S
Willy and the poor boys AR
Cosmos factory HF-X
Pendulum AD
最高なのはHF−X。オープンテープの味がある。ARは高域の切れがよく低域の爆発力を併せ持つパフォーマンス最高の
テープだ。ただHF−Xと比べると大味なところがある。
XLI−Sはこれらの中では少々ダルに感じる。PS-Metalは高域の鮮度もあり力強さもありとワイルドカードとして有効。当然の
ことながら少々メタルくささがある。
ADは力強さ透明感を兼ね備えていて秀逸。