歪率の測定
ここからは全測定に互換性をもたせるため入力信号レベルをひとつに決めておく。セレクターをSource側にして
基準となる−4dB315Hz正弦波をいれたときにWave
Spektra上で−12.0dBとなるよう録音レベルを設定する。(この
ときパソコン上の録音コントロールのライン入力は必ず一定にしておく。私の場合は最下段。)
この画面ですでに歪んでいるがこれは信号の歪ではなく測定系の歪であり、テープ出力では約3dB下がるので
実際には影響は無い。なるべく高いレベルを入れたいのでこうしている。
周波数特性もみれるようにここから−6dBづつさげて5ステップ分を見る。歪率は−3dBづつ下げて6ステップ分見
る。ステップダウンは全部自動化しているので、レベルの下の方はSN比の悪化がでてくる。そのため小信号時の歪率
は今回は見ないことにした。
またリアルタイムで歪率をみようとするとうまくゆかないので、全部WAVファイル化してあとで再生してデータを記録す
る。だから証拠は全部保存されている。測定時の誤差は僅少で再現性はかなり良い。
改定版テストCDの内容
トラック1 315Hz正弦波−4dB レベル調整用 1分
トラック2 315Hz正弦波 −19dB 5秒
トラック3 315Hz正弦波 −16dB 5秒
トラック4 315Hz正弦波 −13dB 5秒
トラック5 315Hz正弦波 −10dB 5秒
トラック6 315Hz正弦波 −7dB 5秒
トラック7 315Hz正弦波 −4dB 5秒
トラック8 20〜20kHz正弦波スイープ信号 −16dB
トラック9 20〜20kHz正弦波スイープ信号 −28dB
トラック10 20〜20kHz正弦波スイープ信号 −4dB
トラック11 20〜20kHz正弦波スイープ信号 −22dB
トラック12 20〜20kHz正弦波スイープ信号 −10dB
作業画面
レベルの関係 例 TDK AD
CD録音レベル テープ入力レベル テープ出力レベル
−4dB −12dB −15.1dB
−7dB −15dB −16.9dB
−10dB −18dB −19.4dB
−13dB −21dB −22.4dB
−17dB −24dB −25.5dB
3次と5次歪が主体となっている。
低ひずみでソフトディストーションでもある。カーブが寝ているほうがおそらくきれいな音になるだろう。5次ひずみは
有害かもしれない。長三度の2オクターブ上の音だ。
まとめてみる。