真空管式オペアンプ

  サブミニチュア管を使って真空管式オペアンプを作ってみようと思う。

  このような回路をカットアンドトライで作ってみた。遅延回路のかわりに手動スイッチがいれてある。




  サイン波は通ったが、オープンゲインがとても小さかった。0.02くらいだった。



 この回路をシミュレーターでゲインを見ると8となっている。




 初段の負荷抵抗を100kにするともっと改善するようだ。


 いよいよ本番の回路を検討する。






双三極管のヒーターが点灯するかどうかテストしているところ。






初段差動アンプのプレート電流を見たところ。0.66mA 、0.71mAとなっている。





カットアンドトライで次段への出力電圧をゼロに近づけたところ。1.2mVとなっている。これはかなり変動する。




二段目増幅段のプレート電流を見たところ。0.69mAとなっている。




 カットアンドトライで次段への出力電圧を調整したところ。+0.82Vとなっている。





接続前の一段目と二段目の出力電圧を見る。+0.74V 、-1.1Vである。さあこれで勝負ということになる。




二段目のプレート電流を監視する。全スイッチオフの状態で0.7mA、出力電圧は0.75Vである。




SW2をオンにする。



 SW1をオンにする。  




VRを調整して出力をゼロ近辺にすることができた。二段目のプレート電流もほとんど変化がない。  



ここまで首尾よく来ることができた。



実験結果

 出力 -41.5dB

 

 
入力 -67.5dB




  利得は26dBなので20倍あることになる。オペアンプと呼ぶには小さすぎるようだ。なおこのノイズ
は除去方法がわからない。スイッチを3個にしてスナバも入れてみたが効果はなかった。






オープンゲインは500である。



  12AX7で高電圧をかければ、ゲイン500まで行くかもしれないが、そこまでやるのは断念した。