6C33C-Bハイブリッドアンプ III
6C19P ハイブリッドアンプ(パワーアンプ III)は1箇所手直しして今ではほぼ毎日稼働している。
6C33C-Bハイブリッドアンプ
も、この方式でできることはほぼ確実なので、完成を目指している。
基板はそのままサイズアップした感じである。
フォトカプラーを選別したところ。
回路図と基板図を示す。
初段の選別をしたところ。あと少しで完成する。
6C33C-Bハイブリッドアンプ II
がどんなものだったかというと、
フォトカプラーがパラになっている。
初段が外部接続となっており、本体は驚くほどシンプルだった。
本体にはアンプ基板と、ヒーター回路が搭載される。電源部は熱から逃れるために分離してある。今回は左右独立電源になる。
リプルフィルター回路
組み上がったところ。
電源ユニットが一つ完成した。50V 1Aの電源が四つと+180V電源が一つという構成である。+100V、E、-100V、-180V
が生成する。
12V電源のAC入力がクリップで挟んだだけに見えるかもしれないがネジ止めしてある。
ヒーターが点灯するかどうか確認する。入力されているのはDC24.7V、ヒーターに流れる電流が
3.2Aである。
次に電源部から正しい電圧が来ているか調べる。+109V、-109V、-157Vが確認された。
いよいよ電流メカのテストである。ショートピンを挿して電源を入れバイアスが-44Vに
なるよう調整した。
真空管を繋ぎ、プレート電流を28mA、27mAに調整した。
ショートピンを外し、出力に32Ω抵抗を入れて調整した。DCアンプの状態である。アイドリング70mA、
オフセット2.8mVである
問題なく調整できた。なお初段の電流は 1mAとなっている。
左右のヒーター電流を確認したところ。3.2Aと3.1Aになっている。ヒーターの明るさに差があったのでなるべく近づけた。
Rチャンネルから始める。電源電圧を見たところ。±110Vと-175Vとなるよう調整した。
終段のバイアスを-44Vに設定したところ。
真空管をつないでアイドリングを38mAに調整したところ。
基板をACアンプの状態にして、出力の負荷を33Ωにして調整したところ。アイドリングが45mA、
オフセットが0.5mVとなっている。
32Ωのスピーカーをつないで音楽を鳴らしたところ。アイドリング、オフセットとも問題はないようである。
同様にしてLchも音楽が鳴るところまで調整した。これで間違いなく組めたことは確認できたがまだ問題が
ある。片方のチャンネルにバズと歪みが入り、超高域発振が疑われるのである
このように出力にセパレーターを入れてみた。調整したところ。
両方のチャンネルに入れて32Ωスピーカーを鳴らす。
音楽が流れてきた。音の柔らかさ、音場感の良さがわかるが、バズは残っているようだ。なんとかして
バズを消したいが、とりあえず思った通りに組み立ては完了した。
6C33 CーB OTLの発振対策にはすでに初段位相補正のCR、終段グリッドに1kΩが入れてあるので、あとは
思いついた事を試してゆくことになる。
進相のCを帰還抵抗に前日に入れておいたので、6C33
C-B OTLをいの1番に聴いてみる。まあまあ聴けるように
なったが、まだまだバズがあるのがわかる。1日に一つ位改良してゆこう。
基板を少し改良して新しく二つ作った。主な違いは位相補正の場所である。
これを入れたところバズやノイズは無くなった。
小型スピーカーで鳴らしているところ。
特性も取れた。
改良前の特性を示す。