Nutubeヘッドホンアンプ

 解説を読んでみるとNutubeの構造は、直熱三極管と同じであり、プレートに蛍光物質がついているというものである。
プレート電流が流れると蛍光物質に電子が当たり光る仕組みである。

 6418と同じ回路で一台作って音質を比較してみる。

 基板を切ったところ。






 この辺まで組んだ。






このような回路。6418と違う点は正のグリッドバイアスを与える回路が付加されている事である。








Nutubeの動作を見る。

ヒーター電流




プレート電流




グリッドバイアス



これはヒーター電流が15mA(15mA)、プレート電流が0.057mA(0.044mA)、バイアスが+3.1V(+3.4V) であることを示している。

 68kΩ負荷線のグラフはこのようになる。紺ドットが動作点を示す。



特性を測定中



結果



良くなかったが、思うに12Vが低すぎるのと、オペアンプのゲインが1というのも良くないのではないだろうか。

 改良を試みる余地がある。




 改良案としてはこのようなものが浮かんだ。プレート電圧を24Vとし、オペアンプ部にゲインを持たせる。  





オペアンプ周りの改変はまだだが、Nutubeの動作を見た。バイアス調整のため1M抵抗は666kΩにする。

 プレート電流は0.061mA(0.054mA)




グリッドバイアスは+2.7V(+2.8V)といったところ。



測定結果



 オペアンプバッファは試聴結果からすると意外と万能バッファのような気がするのでゲインは持たせずにこれで完成とする。