6N1P YAHAヘッドホンアンプ
6N1P(6DJ8)と12V電源といえばYAHAアンプである。これから作って聴いてみよう。
SEPPアンプのコネクターを外して分解する。
作ったYAHAアンプ基板を入れたところ。電源電圧を確認した。12.1Vとなっている。原回路では6.3Vにドロップ
する
代わりに定電流回路でヒーターに300mA流している。これは6N1Pを2本使うので直列につないでいるだけである。
この12V電源はオペアンプの電源としても使う。
プレート電流を測定した。
これはどう言うことかというと回路図で説明する。
ゼロバイアスの状態でプレート電流が0.0012mA流れたということである。これではオペアンプの方も動作
していないので、 回路を次のように改めた。
グリッドに正の電圧を付加し、中点電位を作ってオペアンプの入力に与えた。これによってプレート電流は
0.06mAに増加し、 オペアンプも動作した。
このときの歪み特性を測定した。
もう片方のチャンネルを作り基板が完成した。
プレート電流を見ると0.03mAだった。バイアスは+0.3Vといったところ。
特に問題ないと思うので試聴した。
これは本物の真空管サウンドと言って良いかもしれない。高次歪みは少ないので音が濁る感じは
ない。
エコーが極彩色かなと思う。
回路図と基板図を示す。