真空管SEPPヘッドホンアンプ


回路図と基板図を書いたので、製作を開始した。

 少し組んでみたところ。





ヒーター配線



OTLアンプの恐ろしいヒーター配線もわずかこれだけである。

 通電して点灯を確認した。



その他の足の配線も間違っていないことになる。



 まず双三極管のばらつきを調べる。





No.1〜No.4















No.1が使えそうだ。他のはSRPPアンプなどに用いる。

SRPPアンプに入れて音楽を聴いているところ。





双三極管6N21Bを10本調べた。



 このようにスイッチングダイオードを一つ入れてあとはVRで電流を決めるのが良いだろう。




1.2mAに調整した。





実回路ではこのように抵抗で接地されている。



 左程変わらない。




 出力に現れる電位はゆっくり変動する。今は43mV。






初段差動回路の製作に入る。このようになっている。





作ってプレート電流を調べたところ。1mAに調整した。47Vの電圧降下が見られる。





出力段とCで結合してアンプが完成した。(片チャンネルのみ)





回路図と基板図を示す。











片チャンネルできたので測定する。終段の電流を1.8mAに増やして測定した。初段は電圧降下のためあまり増やせない。





 6mWが得られた。これは予想外だ。






 本機ではシミュレーター以上の出力が得られている。二次歪が多いが特性はわりと似ている。






  



残りのチャンネルを製作する。

 ヒーター点灯の最終確認。これで全部の真空管の接続は合っているはずだ。
 


終段のアイドリングを確認する。1.9mAである。




 初段のプレート電流も1mAに調整した。これで完成である。



 ヘッドホンで音楽を聴いてみる。一応アイドリングを監視している。




爽やかで表現力がある。真空管OTLアンプはこのような音なのだ。

 完成写真




  出力のCをこのように変更した。低域が改善する。