真空管ハイブリッドプリアンプ
サブミニチュア管が入手できたので、プリアンプI
の中身を真空管ハイブリッドにする。
回路を書いてみた。
メカとしてこれはなかなか萌えるものがある。しかもSEPPなので音も最高が期待できる。
本回路を抜粋するとカソードフォロアー回路になるので、まずこれで6N21Bの動作を見る。
ピン配置を確認する。
一本につき6.3Vだろうと思うので、2本直列にして12Vかけてみる。
うまく点灯した。
例によって伝達特性を描いてみる。
このカーブを見ていると、3mA流すには330Ωの抵抗を入れれば良いとわかる。
カソードに300Ωを入れて、+130Vをプレートに印加したところ。2.4mA流れている。
この電流は揺るがないので、
真空管はgmをもつ優秀なレギュレーターであるといつも思うのである。
測定した。
今回はトラブル無くすぐ動作した。ショートピンでDCアンプ、ACアンプの切り替えができるようになっている。
Rch アイドリング 1.2mA、オフセット 25.6mV
Lch アイドリング1.5mA、オフセット 24.9mV
Lchの特性
回路と基板図を示す。
いよいよメインシステムで稼働させている。定数を変えてゲインは13倍くらいに設定した。
思ったよりノイズが多めだが、空いたスペースに電源フィルター基板を追加すると良くなるかもしれない。
ブーンという音程のあるハムのような音が結構な音量で聴こえるので対策する。
まずリプルフィルターを電源との間に挿入する。特に変わりがなかった。
次にレギュレーターを挿入した。特に変わりがなかった。
金田式の光電式管球プリの記事をよく読んでみると、ヒーター電源がツェナーを介して接地してある。
真似をしてみるとうまくいった。残留ノイズがサーという音に変わった。
これで日常的に使えるプリになった。
現在の回路を示す。
3日位鳴らしていると透明でしっとりした音になってきた。レギュレータの方は入れてある。
真空管SEPPプリは金田式でしか見たことがないので、これはなかなか貴重なプリと思う。