K405 J115 MOS-FETプリメインアンプ
新しい原理に従ってK405 J115
のアンプを新調する。K405 J115
の本当の音が聴けるかもしれない。
A4シリーズのメカを例によって流用するので基板だけの製作になる。
部品は大体集めてある
初日は回路図、基板図を描いて電源周りと入出力だけ作った。
前回のアンプとはバイアス関係が違うだけである。ドライバー段には2SC3355を採用する。
やはり耐圧が低いので回路でのトリックが重要となる。
入手できたのはNECのオリジナルではなくUTC社製のものである。
回路図と基板図
C3355がTOー92
パッケージで便利だなと思っていると落とし穴があるのでは無いだろうか。
これはプリアンプとして片方のchだけ完成させたもの。動作成功まで来たものの特性を取ると最大出力が
3.8Vrmsという結果となった。プリアンプとしては何とか使えるものの、パワーアンプとしては8
Vrmsくらいは
出て欲しいので、前作などを参考にしてツェナー周辺をいじりまくったところである。二段目もJ104を試して
みた。基板中央に挿してあるのは出力ショートピンで、これを挿すだけでアンプから単なる直流メカに変わる
ので各段の動作を見るのに便利である。
結局ここまでやってみて動作がおかしいのでC3355を引っこ抜くことに決めたところである。
さて今日やることは二本のC3355を引っこ抜いて調べることである。するとプラス側の石がダイオード化
していて、マイナス側の石は無事だった。
抜いた後はDCメカの状態で二段目の電流を確認する。すると何故かアンバランスになっている。これは
結局原因がつかめなかったので初段のVRを200Ωに増やすことで対応した。
次にドライバー段にC2240を入れてみて調整すると安定したので測定してみる。すると出力が4.4Vrms出た。
これではC3355の時に戻った感じである。出力の負荷に2.35kΩがぶら下がっているのがやはり気になるので
2mAの定電流ダイオードに置き換えた。今度は効果が出て10Vrms取れたので原因はここだと判明した。C3355
もこれでできる気がする。
C2240は抜いて新しい石をテストしてみる。
基板に乗せたところで今夜は終了。上手くいくかどうかはまた明日。
今日は6GHz、150mAのC4903を二つ載せた基板をテストする。昨夜はBとEを逆にしていたので
まず基板から外す。データシートの図はボトムヴューだった。
バイアスとなる電圧を確認する。1.2Vと1.3V、まあまあである。
マイナス側の石を載せたところ。
コレクタ電流25mAだがベース対マイナス電源の電圧が低くなっている。これの原因は後で判明した。
プラス側の石も載せて電流を見る。アンバランスだったのでNFBもかけて初段VRもかなり変更した。
これでまあまあバランスが取れている。いざ測定へ。
測定中
測定結果
まあこれはOK。
配線を見直すとマイナス側のスイッチングダイオードがショートしていたので修正した。電圧増幅段が
完成したので、いよいよ終段を付けてNFBをかける。アイドリング38mA、オフセット1.2mV。
このまま計測した
この定数で部品を全部載せたところ。ここからは出来上がるまで速いと思う。