Korg Nutube使用プリメインアンプ IV 

  IIIのときのプリ部とSONY K722 J131使用ノンスイッチングアンプの組み合わせが素晴らしかったので、
合体した物を作ってみる。 





節約のため IC式反転入力MOS FETプリメインアンプ の基板をリフォームして作る。

リフォーム前




リフォーム後








実験1 スイッチングダイオードには順電圧が0.77Vのものと0.68Vのものがあるので、まず前者のダイオードと
A1015の組み合わせで電圧増幅段をテストした。

その結果電流が流れすぎて1kΩの抵抗に45Vと15Vの電圧が現れた。

実験2 ダイオードを0.68Vのものに変更した。
その結果安定した電圧が現れたが、期待した500mV(電流では0.5mA)よりはるかに小さい値だった。

実験3 A1015を選別してVbeの近いもので片方をダイオード接続してテストした。







このように1.3mAから始まって時間とともに増加して3mAを越えて行く。空恐ろしいので没にした。これは多分カスコード
にすると損失が抑えられて上手くいくと思う。

実験4 VbeがA1015よりやや小さいA970と0.68Vのダイオード(IN4148)の組み合わせで実験した。

見事に0.3mAくらいの電流が流れて安定している。これで行こう。



出力のバイアス電圧の生成に成功した。



  回路図と基板図







作り続けてパワーアンプ部の特性を取った。アイドリング60mA、オフセット2mVである。







さらに作り続けて両ch完成させた。両chともオフセットは優秀である。