上條式ノンスイッチングアンプ


連休が近づいてくると部品を集めたり、基板製作をスタートしておかなければならない。ゴールデンウィークには何度も挑戦しては
敗退していた上條式ノンスイッチングアンプを手掛けてみようと思う。これまではやっぱり技量が追いついていなかったのだ。




この辺まで進んだ。今回は音質評価まで出来そうな気がする。





難解な部分があるので少し解説する。



これはあまり見た事がない回路だがカレントミラーである。普通の回路に直すことはしない。



このように初段カスコードにブートストラップがかかっているが、電流値が合っていないと大きなオフセットが生ずる。やってみると4Vも
あったので、電流出口を接地した。






  この辺まで進んだ。2段目の電流出力を見ているところ。4.45mAになっている。非常に安定している印象だ。





  ふつうのバイアス回路で組み上げてから変更する。うまく動作している。電流値はこのようになった。


アイドリング電流81mA、オフセット7.4mVとなっている。




連休中にもう片ch完成させて、しばらく聴いた後バイアス回路を改変する。




こちらのchも完成した。 DCオフセット1.3mV、アイドリング117mAになっている。




アイドリングを監視しながらスピーカーを鳴らしている。



とてもいい音で驚いている。




バイアス回路を組み込んだ。両chうまく動作したので試聴用スピーカーで鳴らしている。アイドリングは60mA、290mAと左右でかなり違っている。
この場合アイドリング電流は時間ともに下がってゆくので安心して見ていられる。だが最初に400mAに設定するとどんどん増えて行くことが判明
している。




測定した。



測定回路と電流値を示す。





電源オン時のミューティング回路を追加する。部品はこれだけである。





追加完了。




メインシステムで監視しながら鳴らしている。









高域の繊細さは極まりない。低音も凄みがある。