Hiraga Le Monstre

  海外の自作フォーラムでは有名なA級プッシュプルアンプである。





  追試がてらに電流正帰還をかける実験もする。これがその回路図。







アイドリングを調整できるところまで来た。





  シャーシに組み込んで特性を調べる。アイドリングを40mAにしたところ。




   B級ではこのような特性になる。

  アイドリングをこのくらいまで大きくする。

  実用上はこのくらいでも十分だ。



  次に電流正帰還をかけてみる。1kHzのサイン波を入力し8Ωと220Ωの負荷に発生する電圧を見る。ふつうだと8Ωの方が
低くなるが負性インピーダンスの状態では8Ωの方が高くなる。





  このような結果となった。負性インピーダンスになっている。


組み上がったところ。フルレンジスピーカーをつないで電流正帰還無しで慣らし運転している。音の印象はとても良い。






電流正帰還をかけてみた。と言ってもオペアンプを使う方式ではなく、F7と同じ方式でかける事にした。出力インピーダンスは1.7Ωに減少している。





Le Monstreは熱暴走するかどうかは定かでないが、ごく緩やかにアイドリングが増加してゆく。アイドリングを監視しながら早めに切り上げれば大丈夫だろう。
音はバイポーラらしくしっとり、艶やかな感じとなっている。