型番 | 価格 | 定格出力 | 重量 | 素子 | ||
VICTOR | AX-S313 | 34000 | 60W+60W(8Ω、20Hz〜20kHz、歪率0.08%) |
7.2kg | BP | アドバンストスーパーA |
PIONEER | A-D3 | 39000 | 45W+45W(20Hz〜20kHz、0.1%、8Ω) EIAJ |
5.9kg |
MOS | ダイレクトエナジーMOS |
DENON | PMA-390IV N | 39800 | 50W+50W(8Ω、20Hz〜20kHz、T.H.D.0.1%) | 7.0kg | BP | |
YAMAHA | AX-396 | 32000 | (20Hz 〜20kHz ):70W +70W (6 Ω・歪0.038
%) |
8.7kg | BP | リニアダンピングサーキット |
SONY | TA-FB720R | 38000 | 100W+100W(EIAJ、4Ω) | 8.6kg | MOS | |
TECHNICS | SU-V500MKII | 32800 | 45W+45W(8Ω,ElAJ) | 6.0kg | BP | ニュークラスA回路 |
ONKYO | A-924(N) | 40000 | 40W+40W(20〜20kHz、8Ω、0.08%) | 6.7kg | BP | 広帯域化と低NFB(負帰還)の基本設計 |
KENWOOD | KAF-3030R-S | 38000 | 50W+50W(40Hz〜20kHz、0.06%、8Ω) | 7.8kg | BP | 夢の素子Linear TRAIT 高品質3段差動アンプ |
MARANZ | PM6100SA | 39800 | 50W+50W/8Ω(20〜20kHz) | 7.5kg | BP | 電流帰還 |
PIONEER | A-D1 | 26800 | 35+35W/8Ω | 4.7kg | MOS |
このクラスがもっとも売れている価格帯のようです。こうしてみると物量投入型が多く海外
では十万円クラスで通用します。だいたい50W級の電源を備えており、イコライザーアンプも
ついていますが、このクラスではオペアンプでしょう。
このくらい低歪で50Wとれれば文句なく優秀なアンプといえます。難点はフルサイズコンポ
で場所をとることくらいでしょうか。
コンパクトサイズのチュ−ナーアンプも調べてみます。
SONY | TA-F37R | 25000 | 5.0kg | BP | リモコン付き単品アンプ | |
KENWOOD | R7-PRO | 36000 | AB級25W+25W(EIAJ 6Ω)、A級10W+10W(EIAJ 6Ω) | 3.8kg | BP | TRAITR採用、無帰還ニューピュアA 、Tuner付き |
PIONEER | APX-N701 | 53000 | 20W+20W 4Ω EIAJ | 3.8kg | MOS | CD player tunerとセット |
TEAC | A-H300 | 30000 | 35W + 35W RMS output power at 8ohm | 4.2 kg | BP | 単品アンプ |
TEAC | A-H500 | 50000 | 50W+50W 8Ω,1kHz | 7kg | BP | 単品アンプ |
ONKYO | CR-185X(S) | 43000 | 20W+20W(4Ω)、15W+15W(8Ω) |
4.2kg | BP | CD TUNER AMP |
DENON | UD-M3E | 36000 | 20W+20W 6Ω EIAJ | 4.1kg | BP | CD TUNER AMP |
YAMAHA | AST-7 | 7W+7W 6Ω EIAJ | 1.8kg | BP | Tuner amp |
このクラスはミニコンポなのでふつうは厚膜ICですが、なかにはディスクリートの本格的なものもある
ようです。
さて実際購入までゆくのはまだまだ先の話なので、アンプについて考えてみたいと思います。
このように市販アンプは安全確実にパワーがとれる便利なものですが、どのメ−カーのアンプ
にも共通の欠点があります。それは歪みが少なすぎることです。0.001%という歪率はどのように
実現されたかは、アンプ発展の歴史そのものですが、要するに裸ゲイン1万倍が容易に達成され
てしまうという半導体アンプの特性によるものです。
例えば裸ゲインが1万倍で、そのときの歪み率が1%であったとすると、仕上がりゲインを10倍
確保すると1000倍をNFBにまわすことになります。大雑把な話、NFBを60dBかけると、ゲイン
は1000分の1になり、歪み率もそのくらいになり0.001%という驚異的な歪率となります。
このように高NFB、超低歪率のアンプは何故よくないかというのは、昔からTIM歪みがあるとか
超高域での不安定さが言われていましたが、すぐ聴いてわかることは音がよくないまたはつまらない
ということでしょう。これは真空管アンプと試聴比較すればすぐわかることです。
その弊害をなくすには裸ゲインを100〜1000倍といったものにすれば済むのですが、そういう
アンプは大メーカーでは皆無です。上の表ではONKYOがそういうことを少し意識した表現をとっては
いますが、他のメーカーではむしろ特性を誇るために初段まで能動負荷にして裸ゲインを高めてい
たりしています。(過去のソニー)
ガレージメーカーの少量生産品には、2段目をカレントミラーにして実質1段アンプにしたソフト
ディストーションのものがあります。また完全アンプは2段構成ですが、2段目の負荷が極めて低
いので実質1.5段アンプのようになっています。このようなアンプの歪率は下図のようになります。
こういうアンプは半導体テイストのソフトディストーションアンプという新ジャンルで、とてもさわ
やかな音がします。(ほとんどの人は聴いたことはないでしょうが)
一方NFBを60dBくらいかけると、誰が作っても下図のような特性が得られます。
要するにクリップするまで歪みは無いのです。歪みが欲しいときはこういう場合かえって困る
ことになります。ギターアンプがすべて真空管アンプなのはそういう必要性から生じている現象
です。
さてそれでは歪みが多いとなぜ音よいと感じられるのかについて考えてみます。この場合
注意すべきことは、多くても良い歪みは高調波歪に限られるということです。その他の歪みは
聴感でも有害です。
エレキベースとアコースティックベースについて考えてみましょう。エレキベースでは、ギター
アンプを通すことによって、音量を拡大するとともに、ソフトクリップさせることによって倍音を増
やしています。
このようにエレキベースのE音(54Hz)は2次、3次、4次の高調波をかなり豊富に含ん
でいます。アコースティックベースではこのような処理が無いため純音に近い音がしますが、
倍音が無い分聴き取りにくいことになります。どちらが心地良いかは人によるでしょうが、
エレキベースの音はなかなか心地のよいものです。
Sonny Clark TrioのSoftly in a morning sunriseのベース音がA(かB♭か判然としない)を
鳴らした瞬間です。倍音が少ないことがわかります。なんとなくアコースティックベースのほうが
1オクターブ低いのだという風に思ってしまいますが、同じところを弾いていることがわかります。
これでわかるように楽音では高調波は大切な役割を果たしていることがわかります。さらにいう
とこれらの高調波は共振または演算に基づいて発生したものなので純正調なのです。したがって
平均率のピアノによる和声の響きよりもむしろ心地良いものなのです。(生の楽音よりも心地良い
アンプの歪み)
このことを敷衍すると、オーディオにおいては超自然な効果を導入することは避けた方が良いのだ
ということが言えると思います。たとえば深いNFBによる群遅延特性の悪化や、偶数次歪みの打ち
消しによる"歪み打ち消し歪み"、またデジタルフィルターも超自然現象と考えられます。こういったもの
は極力避けたいものです。
たとえばプッシュプルアンプ。これは正負の波形が対称になるように増幅しますが、このような
波形は自然界には存在しないことになっています。音の信号がプッシュプルアンプを通ったとき、
このアンプが無歪みならまだしも良いのですが、実際は上下対称に歪んでいるので、通った瞬間
に超自然な波形になってしまうのです。その点シングルアンプではいくら歪んでいても大丈夫です。
長岡鉄男のダイナミックテストが第727回をもって終了しましたが、この偉業を忘れさるのは
忍びないので、それらを資料として役立てるべく編纂してしているところです。私の場合第350回
(15年前)くらいから集めているので、上記のアンプではVictor,DENON,ONKYO,Pioneer,Sony
などの資料が手許にあります。これで内部のコンストラクションを眺めてみるといろいろなことが
わかります。PioneerのHex MOSの放熱器は小さいとか、DENONの基板のジャンパーがいやに
多いとか、電源の大きさももろにわかってしまいます。ただいくら眺めても回路方式まではわかり
ません。上級機から類推すると、差動アンプなのはDENON,ONKYO,SONY?,Kenwood、対称回路
なのはPioneer、Maranzなのではないかと考えられますが、いかんせんダイナミックテストでは
そこまで踏み込んで検証はしていません。
その点スピーカーのテストはインピーダンスカーブと周波数特性が載っているので参考になり
ます。バスレフチューンは50Hzくらいのが多いですが、パイオニアには150Hzのものもありま
す。低音がでない理由はいろいろありますが、まずはメーカーのエンジニアがバスレフポートの
間違ったチューニングをし、あるいは正しいチューニングをしても上層部にじゃまをされ、それを
評論家がしまりのある低音というふうにちょうちんを持つことがその元凶でしょう。
スピーカーはまず楽音がすべてきこえるかどうかが大切で、つぎにそのクオリティを重視
すればよいのです。そういうマネジメントがなされなかったのが、日本のスピーカーがローカル
化してしまった理由といえます。
ダイナミックテストを紐解いてゆくと英国製のスピーカーがデザインや思想において日本の
上をゆくものであることを痛感します。ワーフェデールの渋い色調を生かしたデザイン、世界の
最高峰のB&W、高級機のLINN、タンノイ、KEFと個性のはっきりした企業が集結しています。
日本はというと、ビクター、パイオニアが世界に通用する製品を作っていると思いますが、他は
センスの悪さで足をひっぱっているというべきでしょうか。日本の企業でデザイン部門が大切にされ
ていないわけで、そういう風土が企業を消滅させるのです。
終段の石と電圧増幅段の関係について言いますと、
1 電圧増幅段が良ければ、終段の石の性能は100%発揮される。
2 その場合はいいアンプと言えるが終段の石の差は最終的には歴然と出る。
3 電圧増幅段が良くなければどんな終段の石をもってきても平凡なアンプになる。
だいたいこういう感じになるかと思います。
HMA−9500IIの終段の石は金田式と同じですが、電圧増幅段は金田式の方が上なので
全体では金田式にはかなわないと思います。
今の市販アンプの場合電圧増幅段はすべて合格点なので、終段の石の違いはでるレベル
であると言って良いと思います。つまりサンケンと東芝の石の違いがききわけられるという
意味です。
ただしMOSとバイポーラのききわけをするのにFEシリーズの軽いコーンが必要だったように
感度の高い装置でないとなかなかわからないのではないでしょうか。
MARANZのPM6100SAはftが80MHzの石ですから期待できます。
これがそのマランツPM6100SAの回路図です。オペアンプでゲインを稼いだ電流帰還形
回路です。パイオニアの高級機に使われているのとほとんど同じです。
もしオペアンプを入れなかったら・・・、裸ゲインが数100倍くらいのアンプになり、歪み率が
悪いアンプになります。スペックでは不利ですが、音はわるいとは限りません。
その上もし無帰還にしたら・・・、初代SATORIアンプのようなものになります。
初段のエミッタ電流に2段目のコレクタ電流を流し込んだら・・・、いわゆるスーパーリニア
サーキットになります。
(以上はブートストラップを取った上での話です。)
このようなことが読み取れて面白いですが、私は改造はやらない主義です。
そうこうしているうちにWeb上で面白いものを見つけました。
SmartVision Pro for USB (標準価格39800)
これは察するところ、ノートパソコンにつなげば電脳テレビ生活が送れるという
新製品です。確かに買って使ってみると、番組表も電波から落とせるし、映像もMPG
に直接変換されるし、簡単に映像アーカイブが作れそうです。このデータはDVDーRAM
に書けば良さそうですが、ドライブ自体が普及してないことから当面はCD−Rに書く
時代が続くと考えられます。1枚30分弱しかはいりませんが、学術目的には十分といえ
ます。
20世紀最後の夢の商品といえるかもしれません。
タイムシフトの概念に慣れるにはしばらく時間がかかります。また録画開始しても約15秒後
の画像からしか録画されません。このへんの操作性はまだまだ改良の余地があります。
これの元祖はデスクトップVaioでしょうが、NECが一矢報いたというべきでしょう。
398のアンプを買うのにこれだけかかるのは、ひとつにはすぐ買うと楽しみが少ない
からです。あれこれ思い巡らせて手に入れたほうが喜びは大きいし、手に入らなければ
なおいいでしょう。
しかしどうやっても最初に398のオーディオアンプを手に入れたときの喜びは二度と
味わうことはできません。
19才のころ398のプリメインアンプを買いましたが、それはシスコンの一番下から2番目
くらいのものでした。チューナーをソニーにしたのでアンプもソニーにしました。秋葉原でDC
アンプの本を立ち読みしましたが、レコードを聴くにはパワーアンプだけでなくイコライザーアンプも
作る必要があります。作るのは簡単そうではないし、費用の点でもかなり行きそうなので自作は
断念しました。とにかく早く音楽が聴きたかったわけです。
このアンプはどうやってもパワフルな音はでませんでしたが、きれいな高域だった印象が
あります。
お金はありませんが、電気店で製品を見てきました。量販店にはピュアオーディオは
全くありませんが、ミニコンポ、ハイコンポの類はたくさん展示されてあります。
テアック、パイオニアあたりがお目当てですがパイオニアはCDプレーヤーとセットで
買う必要があります。パイオニアはディスクリートであることはダイナミックテストで確認
済みです。テアックの小さいほうはどうも怪しい気がします(ICか)。
デザイン的にはかなり面白いものがあります。ソニーの縦型CDはひとつ欲しいと思い
ましたが。
クリスマス頃には買える状況にあるかもしれません。(と、話を実現しにくいように思考)
スキャナーが1万円で買えるのでそちらを買いました。OCRまでついています。最近の
周辺機器はお買い得感抜群です。懸念していましたがUSB端子がよく機能しました。
これで写真は銀塩プリント、スキャナーでゆく方針に決まりました。PHOTO
CDよさらば。
今日聴いたことは今日書くことにしましょう。実は自作パイオニア8cmバスレフでCD梵鐘
を聴いてみたのですが、これがフォステクス族のバックロードを超える音です。全く無歪みで
ゴーンと鳴ります。しばらく聴いた後突然ひらめいてウェザーリポートのバードランドをかけて
みました。これは最高です。彼らの演奏は今回なにか新しい聴覚テストのように聴こえました。
これは7WのヤマハASTアンプでの出来事です。ふつうの小型アンプではどうなるか確か
める必要が生じました。
今月のMJにショットキバリアダイオードの解説がありましたが、これはデンオンとマランツの
398に採用されているようです。電源効率がアップするとのことですが、これは自作にも応用で
きそうです。
同じ398ですが、内容はいい勝負としてもデザインのコンセプトがマランツのほうに軍配が
あがるでしょう。なかなか志が高いと思います。
ポールやスティングのようなべーシストが関与した録音はベースがはっきり聴き取れます。
本人が必ずチェックしているからです。私の小型フルレンジ群でも実によく聴こえます。実は
10cmクラスのほうがこの辺の帯域をだしやすいのです。
一方CBS SONYの信濃町でレコーディングされたようなポップスだとベースが聴き取れな
い音ではいっていることがあります。モニタースピーカーの問題か、音決めする人の考え方の
問題か、そのへんははっきりしません。ただ細野晴臣の曲だとよく聴こえる様です。
松田聖子が、裏はっぴいえんどだったとは知りませんでした。そういえば大瀧詠一、細野晴臣
松本隆とくればピンときますね。
一般的に比較研究するにおいては、片方を完全に頭に収めておくと効率よくいくようです。
オーディオにおいても機器の比較の場合、片方を何ヶ月も常用しておいてからシステムを変え
ます。ソフトがどのように鳴っていたかが完璧に憶えこまれているので、変えた瞬間からどうち
がうのかがわかります。
さてこれまで完全アンプ+FE103でフルートをよく聴いていたのですが、昨日から6BQ5+
パイオニアS−ST7に変えてみました。全く別の鳴りかたをします。クリーミーでこくがあるとい
うか、きめの細かさがまるで違ってきます。こういった味わいは、自作のSEAS2ウェイよりも上
をゆくことがわかっています。(SEAS2ウェイも独特の華やかさがあってまた良いのですが。)
これが一対一の比較で真空管アンプに分があるという理由です。
FE103もパイオニアエッジレスフルレンジの登場で、その地位が危うくなってきました。
高域はFE103のほうが伸びているので、対応する範囲も広いわけですが、今回の試聴で
サクソフォンは苦手であることが判明しました。これと弦楽器も不得手と考えられるので、
自ずからその守備範囲は決まってくるでしょう。
FE103パスレフの塗装を鎌倉赤(工芸漆)にしてみました。なかなか美しい仕上がりです。
WEBで垣間見たところでは東北パイオニアのスピーカー開発環境はなかなか素晴らしい
ようです。材質の選定から始まってユニットの製作、2ウェイで組んで試聴、測定をやり、車
に組み込んでまたテストという大変な作業量です。
私の車のカーコンポはパイオニアですが、フォステクスでもないユーロでもない違った音が
するというのが私の印象です。
いよいよ最終選考です。現地でカタログを見て検討しました。単品で買えるのはケンウッド
とオンキョーです。パイオニアはCDプレーヤ込みなので価格すらわかりません。
ONKYOはディスクリートで、内部写真資料もありますが、32000円というのは高いという印象
です。
型番 | 定価 | 定格出力 | 重量 | 素子 | ||
ONKYO | A-905X | 32000円 | 15W+15W(8Ω) | 3.4kg | BP | |
KENWOOD | R-7PRO | 36000円 | 25W+25W(EIAJ6Ω) | 3.8kg | TRAITR | Tuner付き |
KENWOOD | R-SG7 | 22000円 | 20W+20W(EIAJ6Ω) | 3.0kg | BP | Tuner付き |
結局22000円のチューナーアンプを注文しました。値引で17000円になりました。
このAVINO SG-7MDのスピーカーはダイナミック大賞Jrに輝いた野心作です。デザイン
は半端じゃないし、CPも抜群なのでまたお金がたまったら注文するかもしれません。
製品が到着しました。
終段の石はサンケンの2SB1659/2SD2589のディスクリートで、きちんとしたヒートシンクを
持ちます。
電圧増幅段までディスクリートかどうかはよくわかりません。(チューナー基板の下なので)
ヤマハのAST−7の替わりになるか否かは、残念ながら否です。パイオニアフルレンジを
MFBなしでドライブすることはできません。
そのかわりFE103バスレフは程よいチューニングなので相性は良さそうです。念のためホワイト
ノイズで周波数特性を見ると、
FE103バスレフ+R−SG7 (NB ON2)
見慣れたFE103の特性です。低域は量感はありますが、かなりゆるい感じがします。
同 (TONE FLAT)
これだとゆるいし淋しい。
MFBのない一般的なアンプでは、強烈にバスレフを効かせることは不可能で、fdを低めに
持っていって控えめに効かせるという手法をとるしかないかもしれません。
結局小型フルレンジの限界を引き出すにはヤマハの昔の製品を探すか、自分でMFBの
システムを作るしかないようです。
あるいは低音はすっぱりあきらめてYSTスーパーウーハーに受け持たせるのも一案です。
いろいろ測定しました。
消費電力 18W(A級時)
11W(B級時)
出力インピーダンス 0Ω (オンオフ法)
A級動作で8Ω負荷時に歪み5%で8Wとれています。また普通の音量で聴いている時の消費
電力が18Wですから、大変素晴らしい効率と言えます。
ただ典型的な高NFBハードディストーションアンプの特性ですから、5Wを超えると音質に
くせが表れるかもしれません。
B級時には歪み5%で23Wとれるようです。
FE103密閉のレファレンスシステムに組み込んで音質を確認しています。(A級動作)
リッチでゴージャスな音です。完全アンプよりはるかにいいアンプのような感じがして
たいへん驚きました。このアンプは市販アンプのなかでも群を抜いているのでしょう。
しかし聴いているうちにだんだん違いがわかってきました。
1 完全アンプではフルートとギターが対等に鳴っていたのが、R−SG7ではギターが
引っ込んできこえる。
2 音が以前と比べてはっきりきこえないので、全体としてボリュームを上げて聴かなくては
ならない。
3 厚化粧なのがだんだんわかってきて飽きがくる。
以上がおおまかな特徴です。このアンプはたいへん優れたアンプだと思いますが、NFB
が多いために、音がソフトフォーカスになってしまうと考えられます。(時間的にぼやける)
完全アンプを押しのけてリファレンスアンプとなる事態は避けられそうです。
TONE FLAT
NB ON1
NB ON2
20kHzまで伸びていないのが気になります。半導体アンプで普通に作った場合
こうなるはずはないのですが。
パイオニアから11月下旬にDVR−2000が出ますが、これで録画したものは従来のDVD
プレーヤーで再生できることになります。これは普通に考えれば、ノートパソコンのDVDドライブ
でも再生できるということなので、これで最強のプレゼンテーション機器が世に現れたことになり
ます。DVR−2000の定価が25万、ディスクの実売価格が2000円という状況です。
もっと進めば、チューナー、デコーダー内蔵、DVD−RW内蔵ノートパソコンという姿が見えて
きますが、それはかなり先のことでしょう。ただ内蔵ドライブというのは回転音と発熱による冷却ファン
の音が加わりやすいので、騒音上不利になります。(外付けのほうが静か)
今の、SmartVision Pro for USB+ノートパソコン+CD−RWでも同じようなことができるわけ
なのですが、場合によってはこちらの方が優れていると言えます。ビデオクリップに適当な名前を
つけておいて、大容量ハードディスクにいれておけば、検索し再生することができるからです。
またCD−Rに焼いたものはDVDドライブなしのパソコンで見ることができるという利点もあります。
(現時点ではこれは大きなメリット)
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