J48 SEPPアンプ
作り始める。
進んでゆく。
淡々と進んで行くと終段電流とそのバランスを手動で調節できるところまで来る。出力はショートしてあるのでオフセットは
ゼロである。この状態は無帰還直流メカと言えるかもしれない。
ここから先に進めるとは限らない。クローズドループを作りNFBをかけて挙動を見てみないとなんとも言えないの
である。
歪率も測定できた。この石は作りやすさから言うと最右翼に位置する。温度係数が負で、穏やかな挙動を示す。この回路方式
(SEPP)は終段コンプリメンタリー回路に比べ電源の影響を受けにくいかわりにオープンゲインを確保するのに工夫が要る。今回
はわりとうまくいっているようだ。
いよいよ本体の電源につないで出力を測定する。
終段は選別したものをパラにしてある。一石あたり70mA以上流すと
クロスオーバー歪が激減する。
どうやら100W出たようである。
市販アンプとは違う不思議で軽快な音だ。
フィルターコンデンサーとDCオフセット検出回路を追加しアンプを完成させた。
開けたところ。フィルターコンデンサーは1000μ x
5 にVx 0.22をパラにし、MOS FET
は働かないようにしてある。写真では
配線間違いがあるがその後修正した。