ML-2の基本回路と定数

MARK LEVINSON ML-2は完全A級を特徴とする超弩級ハイエンドアンプである。これがその基本回路である。
MLー2は終段4パラになっている。


 
 今回採用する回路。3パラまで拡張する予定である。










    まず中型の基板でシングルプッシュプルの回路を試す。




   これは動作した。



  次にパラプッシュにするのにあたってはプリドライバー段から二重にする方法を試してみた。





  テストすると片方の石がだんだん熱暴走をおこすようになる。違った特性のアンプの並列接続となりこれも難しいことがわかった。


SAP15のデータシートを見ていると抵抗値は不明ながらパラプッシュプルの推奨回路が載っていたので試してみると一応できた。









調整が済んでいい感じで鳴らしていたらヒューズが飛んでしまった。やはりアンバランスから熱暴走に至るようだ。
ペア取りを厳重にして再トライしたい。


  いよいよ選別した石で多数パラアンプに挑戦する。


基板の大きさから今回は2パラまでとなった。










挙動は大体OKのところまで来た。


両ch完成し昨日より慣らし運転、音質チェックを行なっている。さすがに低音はズドーンと来るし高域は繊細で美しい。
最初から綺麗な音で鳴るというのは意外だった。LAPTの2パラ、対称回路なのでこれはマークレビンソンの音というより
サンスイのXー1に近いのではないだろうか。Xー1の音は発売当時店頭で聴き比べたことがある。





小型のものが動作したので紹介する。側が薄いのでB級で動作させている。





綺麗な音と豊かな音場感と力感、申し分のない音がしている。